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2児の母・50歳女優が子どもに“あえて見せている姿”とは「残さず食べなさいと言いながら…」

 俳優の本上まなみさん(50歳)が、公開中の『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』で、井ノ原快彦さんとともにナレーションを務めています。
本上まなみさん

本上まなみさん

 二児の母親でもある本上さんは、毎作『映画 すみっコぐらし』を家族で一緒に観るそうですが、そのたびごとに新たな気づきや学びがあるそうです。同世代へのメッセージまでさまざまなお話を聞きました。

「まんなかにいない子たち」の魅力

映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ

映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ ©2025 日本すみっコぐらし協会映画部

――『映画 すみっコぐらし』シリーズは大変人気がありますが、ナレーションを務められてよかったと思うことは何でしょうか? 本上まなみ(以下、本上):すみっコという言葉からしてそうなのですが、みんな輪の中心にいる子たちじゃないんです。学校生活でも社会でもそうですが、まんなかにいる人は目立って見えるし、芸能界でもメインストリートを行く人には、みんなの注目が集まりやすいもの。でも、すみっコたちはそこには行けないんです。 でも、そこには行けないけれども、何も考えていないわけじゃない。言いたい局面で上手く気持ちが言えなかったり、なかなか上手くいかないとか、何かになろうとしているけれどなれないとか、自分の中で上手くいっていないところを、それぞれが抱えているところにすごく魅力があると思っています。みんな悩みを抱えているけれど、みんなで一緒にいることで足りないところを補いあえている。そのチーム感にもホッとさせられます。 ――手を取り合って生きている感じに共感が集まるのかもしれませんね。 本上:自分は苦手なことだけれど隣の子がやってくれる、その子もサポートすることでそれがまた自信になるというか、そういうお話なので誰にでも共感を得られやすいだろうと思うし、わたし自身も救われている部分があるんです。 自分の子どもに対しても、親としてなってほしい姿を絶対に押し付けちゃいけないのですが、どうしてできないんだろうとか、してほしいことがあるのにどうしてそうならないのかとか思うことがたくさんある。でもそうじゃないと。すみっコたちはみんなそれぞれが唯一無二の子たちなのだと思い出させてくれる存在でもあって、親目線で空回りするところを引き戻してくれるというか、そう捉えている部分もありますね。

子どもたちがアニメから学んでいること

本上まなみさん――お子さんたちは、すみっコたちをどう観ているのでしょうか? 本上:特に下の子は本当にすみっコが好きみたいで、毎回ものすごく楽しみにしてくれているので一緒に観ています。すみっコを通して他者との向き合い方や、問題が起きたときの解決法などを学んでいるようなところはありました。今4作目まできているので、今回はどういう見方をするのか楽しみですね。 ――子どもの成長がわかると同時に、子どもから学び、影響を受けることもあるシリーズと言った感じですね。 本上:子どもって意外と真面目で「こうあるべき」という固定観念で物事を見がちなところがあるのですが、『映画 すみっコぐらし』を観ると、自分と違う考え方の子がいることに気が付くみたいなんですよね。 もちろん学校で友だちといるときに学ぶこともあると思うのですが、アニメの場合はストレートに心に響いてくるみたいで、とてもわかりやすく自分とほかの人は違うということを学べるようなんです。このことはほかの方の感想を見ていてもわかります。
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子どもたちには「失敗する姿」をあえて見せる
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