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「ばけばけ」怪演の28歳女優はプライベートでもヒール役? 菜々緒らに続く“悪役がハマる”コメディエンヌの実力

『バイプレイヤーズ』などで独自のポジションを確立

一方で、『アバランチ』(カンテレ・フジテレビ系/2021年)では、小さな町工場の娘役を真摯に熱演、「演技がうますぎる」と存在感を印象付けました。 また『拾われた男』(NHK/2022年)では、オタクのビデオ屋店員、そして『バイプレイヤーズ』(テレビ東京/2017年ほか)での中国人留学生・ジャスミン役は、そのコメディセンスをこれでもかと見せつけました。
悪役のみならず、その憑依的な演技力で多くの役柄を幅広く演じられる北さん。今までの俳優の常識に収まり切らない独自のポジションを確立するかもしれません。 おリヨさまの一昔前のドラマや漫画のような、わかりやすい悪役しぐさは、苛立ちよりも安心感を与えてくれます。その特徴的な口調は思わずマネをしたくなるほど。 登場すると必ずXのトレンドの上位になるくらい、このキャラが視聴者に愛されているのは、そのクセの強さとともに、どこか哀愁が漂っているからなのかもしれません。

悪役だけど哀愁も。思わず応援したくなる女優

『ばけばけ』が史実を元にしている以上、彼女の悲恋は約束されたもの。 モデルのラフカディオ・ハーンと小泉セツが添い遂げ、それに向かってストーリーが進展していることは、『ばけばけ』視聴者の全てが理解しています。
だからこそ、おリヨさまは、悲しき恋のピエロになってしまう可能性が高いです。ヘブンへの熱い思いがあるにもかかわらず、父親をはじめとする全ての人に反対されていることも、悪役だとしてもどこか肩を持ちたくなる要素を含んでいます。    ヘブンとトキの進展も気になるところですが、おリヨさま、そして女優・北香那さんの今後の活動にも大注目です。 <文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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