40歳・元TBSアナが北海道の小さな書店からのメールに感動したワケ「添付ファイルを開いてみると…」
20冊を選ぶ作業は「自分のたどってきた道のり」を思い出すことだった
これまで自分がどんな本を読んできたか、ということを振り返ったときに、中学・高校の図書館で借りたあの本も入れたほうがいいのかな、いや、小学生のときまでさかのぼったほうがいいのかな、と嬉しい悲鳴をあげたくなるような贅沢な悩みを最近抱えています。
遠藤周作の『沈黙』は高校生のときに読んで多大な影響を受け、大学生になってから一人で長崎の遠藤周作の記念館に足を運んだほど。小学校高学年のころには『赤毛のアン』シリーズを読破しましたが、あの世界観や家族観、恋愛観は今の私の人間性の根幹を形作っているなあ、と。
大学生になってからは明治大正の文学にはまり、尾崎紅葉の『金色夜叉』が大好きすぎて一人で熱海まで行ったこともあったっけ。今ここに書いたエピソードは自分の中でほとんど忘れていたことばかり。本を思い出す事は自分のたどってきた道のりを思い出すこと。
この一万円選書のおかげで今年のお正月は過去の自分と向き合い、そして未来の自分にも意識を向けるというとても貴重な時間をすごさせていただいています。
ほんと、とんでもなくずっしりと重みのある、素敵すぎるクリスマスプレゼントを神様からいただいた気分。
よろしかったらみなさんもこのお正月休み、「印象的な20冊」考えてみてください。結構20冊って難しいですよ。
さあ、私はカルテの返送の締め切りが迫っていますので、急いで考えないと。みなさま今年もよろしくお願いいたします。
<文/アンヌ遙香>アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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