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2025年「本当に良かったドラマ」ベスト10。人気アイドルが見せた“禁断の涙”に、実力派俳優の“あまりに無様な姿”が胸を打つ<前編>

9位:東京サラダボウル—国際捜査事件簿—

1224_年間ドラマ②

画像:『東京サラダボウル』HPより

同じくNHK放送でよかったのが、ミドリ髪の警察官・鴻田麻里(奈緒)と中国語通訳人・有木野了(松田龍平)が、在日外国人居住者の事件に向き合う社会派エンタメ『東京サラダボウル—国際捜査事件簿—』(NHK総合ほか)。 ぐいぐい人に関わっていく鴻田の“光”と、距離を取ろうとする有木野の“影”が少しずつ混ざっていく。その過程とチャーミングなふたりのキャラクターに毎週引き込まれました。

過去と現在がつながるたび胸が締め付けられる

後半の鍵を握った阿川博也(三上博史)の投入も圧巻!第6話ラストで姿を現し、第7話から鴻田の相棒として本格登場したのですが、飄々として掴めない佇まいの奥に、過去の“誤訳”が生んだ傷と葛藤がじわじわ滲んでいきます。 最終盤で弱さごと曝け出す瞬間は、年齢を重ねた三上博史だからこその説得力。さらに、有木野の最愛の人・織田覚(中村蒼)や、暗部とつながる“ボランティア”の存在が物語を締め上げ、過去と現在がつながるたび胸が締め付けられる作品でした。
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