我慢できず母親に相談したら……義母の本性があらわに
「『きっと余計な心配させないようにってことなんだろうな』と思ったのですが、繰り返し言われる度にどこか違和感が募りました。だんだんと自分の母親にも相談したくなってきてしまい、ついに話してしまったんですよね」
ただ聞いてほしくて、味方でいてほしかった……それだけの行動だったそう。

「ですが、その事実が義母の耳に入ったようです。すると、それまで穏やかだった態度から一変、義母は烈火のごとく怒りを爆発させました。
『あれほど言うなと言ったのに! うちの息子の恥を晒してどういうつもり? 結局はあなたが魅力的じゃないから浮気されただけでしょ? こっちは息子を守るためにあなたのつまらない話を延々と聞いてやったのに、全部無駄になったじゃない!』と、大声でブチ切れられてしまって」
その言葉は、希美さんの心を一気に冷えさせました。それまで優しさだと思っていた態度は、すべて演技だったのだと気づかされた瞬間でした。
「『あぁ、この人は息子の浮気を何も悪くないと思っているんだな』と唖然としましたね」
義母にとって大切なのは、嫁の心でも正義でもなく、ただ一つ“息子の体面”。味方に見えていた存在の本音が、これ以上ないほど残酷な形で露わになってしまい……。
「さらに追い打ちをかけたのは、夫の態度でした。夫は義母の言葉をなだめるどころか、『母さんの言う通りだ』『大ごとにする方がおかしい』と平然と私を責めるばかりで」

そして、希美さんははっきりと悟りました。
「浮気された側の気持ちより“息子の体面”や“つまらない見栄”を最優先する考え方についていけませんでした。夫と義母は根本的な価値観が同じで、私とは決定的に違うんだと気づいたんです」