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実は30〜50代女性に多い「リウマチ」。33歳で発症した筆者が直面した、想像を絶する“副作用と闘病”のリアル

飛行機に乗ったら、ヒザが…!

 また、リウマチには「長く同じ姿勢でいると関節がこわばって痛くなり、動き出してしばらくするとマシになる」という特徴もあります。これは患者の間では「あるある」と言える症状かもしれません。  仕事でカナダへ出張した際、長時間のフライトを経験しました。なるべく足を動かしたり、立ってストレッチをしたりと気をつけてはいたものの、到着後にはヒザの曲げ伸ばしができなくなってしまいました。結局、3日間ほどはヒザの可動域が狭いまま過ごすことになったのです。  一番症状が出ていた時期は、映画館などに行くことも難しくなりました。同じ体勢でいると関節がこわばって痛むため、どうしても動きたくなってしまいます。しかし、座席で常にモゾモゾと動いていると、周囲からは「すごく落ち着きのない人」に見られてしまいます。  そうした周囲の目を気にしてしまうこともあり、次第にそのような場所からは自然と足が遠のいていきました。

リウマチと性格

 かつて、几帳面であったり気難しかったりする人を「リウマチ気質」と呼ぶことがあったそうです。実際にリウマチになってから、私の行動は大きく変わりました。薬の副作用による感染症を防ぐために衛生面を徹底し、関節がこわばるのを避けるために「長時間同じ姿勢」を避け、さらには人混みも避ける……。  病気になる前とは、行動がガラリと変わらざるを得ませんでした。こうした行動は、側から見れば「細かい人だな」と思われてしまうかもしれません。リウマチを経験して初めて、「体調や体質と性格というのは、実は連動するものなのだな」と実感しています。  そんな日々を経て、発症から10年近くが経ちました。現在は薬の服用を継続しながらも症状は安定しており、ほとんど普通に生活できています。  自己免疫疾患であり膠原病の一種である「関節リウマチ」は、いまだ発症の原因が完全には特定されていません。しかし、早期発見と早期治療によって関節の破壊は防げます。そして自分に合った治療を受け、症状を安定させることができれば、普通に生活を送ることは可能なのです。  私のこの体験記が、少しでも誰かのお役に立てることを願っています。 <文・イラスト/まなたろう 監修/前田俊恒(まえだ整形外科リウマチクリニック 院長)> 【監修者プロフィール】 前田 俊恒(まえだ としひさ) まえだ整形外科リウマチクリニック 院長 医学博士/整形外科専門医/リウマチ専門医/リハビリテーション科専門医 肩こり・腰痛・関節痛などの慢性疼痛から、関節リウマチ、骨粗鬆症まで幅広く診療。 日常生活に根ざした運動指導・セルフケアの啓発にも力を入れている。肩や膝、腰の痛みなど日常の体の不調やリウマチの診断、薬物治療や啓蒙活動についても、医学的根拠に基づいた分かりやすい解説を行っている。
まなたろう
多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きでコーヒーソムリエ資格取得。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。
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