――30代、40代は必死で動いていたとのことですが、振り返ってみると、結果的に、その時間も自分を豊かにしていると思うことはありますか?
原田:それはありますね。本当に大変で、エネルギーをどんどん取られて、自分の時間はほとんどありませんでした。まだ若いのに、一番いい時間を取られているんじゃないかとよぎったこともあります。
でもそうしたいい時期だからこそ、そのエネルギーを全部注げるんだなと。だからこそ子どもも育つ。時間が経ってみると、そうした経験によって、忍耐力もついたし、周りの人の状態も察してあげられるようにもなったと感じます。
――自然に身についていたと。
原田:私にとっては必要な時間で試練だったんだなと。人によってそれぞれ通ってくる試練は違うと思います。それが私の場合は、子育てだったのかなと思います。
――現在は、自分の好きなことに時間を割けるようになったとのことですが、とても生き生きされて見えます。イキイキの秘訣を教えてください。
原田:グチグチ言わずに、好きなことを楽しむことですかね。私はずっと乗馬をやっています。あと何年乗れるかなと思うこともありますが、考えてみると、50歳のときに「たぶん60歳までかな」とか思っていたのが、もうとっくに過ぎてるんです。
――そしてなお続けてらっしゃる。
原田:あと10年くらい乗れるかなと平気で思っています(笑)。もしかしたらまた10年後には、「あと10年いけるかも」と思っているかもしれません(笑)。
――そうですね。
原田:しかも昔はできなかったことが、ちゃんとできるようになってきたりするんです。若い方たちには、あまり焦らないでほしいと思います。もちろん、そのときそのときを一生懸命に過ごしていただいて。そうやっていると、絶対に楽しいことが増えていきますから。一遍にやろうと思わなくていいですよ。入口ってそんなに広いものじゃないので。