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「外国と比べると少ない」鈴木保奈美が指摘する“日本映像界の遅れ”。母親役はステレオタイプばかり「もっと別の生きざまがある」

本が読めたら、書いた人とコミュニケーションが取れたということ

0130_鈴木保奈美さん③――読書はどんなところが魅力ですか? 鈴木:魅力は伝えきれないのですが、たとえば読書とは、書いた人と読む人の対話だと思っています。読書というと、ひとりの行為のように思いがちですが、コミュニケーションであって、読めたらコミュニケーションが取れているということ。ひとりじゃないと思えるものだと思います。 ――ステキです。そういった読書もきっかけになると思いますが、たとえば現在自分自身の世界が閉じていると感じている人に、何か声をかけていただけるなら。 鈴木:人ってバイオリズムがあると思うので、閉じることが必要なときもあると思います。情報をシャットアウトして繭にこもるみたいな。そうやって休む時間も人には必要なんじゃないでしょうか。だからもしこもっていたとしても、あまり悲観なさらず。「これは必要なんだ」と視点を変えられたらいいかもしれません。それはそれで、そのときの自分を認めてあげる。「ああ、ダメだな」ではなく、「いまの自分の心と体に必要なことかもしれない」と。 ――なるほど。 鈴木:動物としての自分を信じていい気がします。たとえばケガをしたり、体を壊したり、熱が出たりしたら、「オーバーワークだから休んだほうがいいんだ」と。そこで一度休んで自分と会話しながら、波を乗り越えていったらいいんじゃないかと思います。

「自分もこうなっていかなければ」と思わされた先輩俳優

0130_鈴木保奈美さん④――先ほど情報をシャットアウトというワードが出ましたが、今回の『スキャンダルイブ』も、情報に左右される世の中を感じさせる作品です。最後に改めて、本作への出演によって鈴木さんが得られた刺激を教えてください。 鈴木:たくさんあります。柴咲コウさんや川口春奈さんからも刺激を受けました。なかでも今回1番刺激的だったのは、蓉子の父で先代の社長を演じた柄本明さんの存在です。ご一緒したのはほぼ1日だけだったのですが、私が蓉子をつかむには、父親との関係がキーだと感じていました。柄本さんとは特に何もお話はしていないのですが、お会いした瞬間に、「ああ、このお父さんがいての蓉子なんだ」と感じました。愛憎入り混じる感じというか。 ――まさにそうですね。 鈴木:愛も憎しみも、ここにある。言葉では説明しづらいのですが、ドンっという衝撃と目が開くような感じがして、蓉子を演じられると確信できた瞬間がありました。柄本さんの存在が本当に大きかったです。同時に、年齢やキャリアを考えると、今度は自分自身が、柄本さんのような存在感をちゃんと出せるようにならなければと思います。たった1日の撮影でも、多くを与え語れる存在になっていかなければいけないと、改めて感じました。 <取材・文・撮影/望月ふみ> ABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』 全6話ABEMA、Netflixにて配信中 (C) AbemaTV. Inc. All Rights Reserved
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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