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なぜ“43歳・中堅芸人”を各局は重宝するのか? 放送事故寸前の現場を「神回」へと変えた“有能すぎる”立ち回り

現場を救った「みなみかわ」の驚くべき有能さ

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画像:株式会社AbemaTV プレスリリース

 だが、放送から時間が経った今、改めて注目したいのが、現場にいた芸人・みなみかわの有能さだ。番組には以前の企画で共に挑戦した、ちゃんぴおんず・日本一面白い大崎、本多スイミングスクールも出演し、高野にエールを送り続けた。  役割としては、日本一面白い大崎が毒舌を吐きながら叱咤激励し、みなみかわがなだめながらもポツリと本音を漏らす絶妙なコンビネーション。さらにみなみかわは、進行の日比麻音子アナをサポートし、絵面が変わらない膠着状態をなんとか面白くしようと奮闘していた。  例えば2週目の冒頭、高野が飛んだら自分たちもチャレンジしなければいけない状況に「飛ぶなって思っている自分もいる」と正直に吐露。また、成功後には本多を褒めつつも「先週やったら伝説やったのに」と叫び、視聴者の抱くモヤモヤを次々と言語化していった。

バッシングをエンタメに変える「中堅芸人の底力」

 さらに、テレビに慣れていない本多をコントロールしつつ、プールサイドから高野へ適切な声を掛け続け、番組が盛り下がらないよう調整。何でも拾ってフォローできるみなみかわがいたからこそ、大崎も自由に発言でき、退屈さを感じさせない放送に仕上がったのだ。  みなみかわといえば、今や各番組で重宝される売れっ子中堅芸人だが、この企画でもその高い能力が遺憾なく発揮されていた。一歩間違えれば「過酷すぎる」とバッシングを受けかねない追い込みを、そのバランス感覚で極上のエンタメに昇華させた功績は大きい。ある意味、飛び込んだ高野以上に、みなみかわの有能さが光った放送だったといえるだろう。  毒舌とフォローを使い分け、挑戦的な企画を成立させた立役者。みなみかわの快進撃は、2026年も止まりそうにない。 <文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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