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当時、結婚の年齢や子どもについて具体的に考えていなかった――40歳・元TBSアナの私がそれでも“今良い感じ”と言える理由

明確な「理想とする自分」を設定せずに生きてきた

アンヌ遙香さん 理想としていた未来の自分像、具体的に思い描いたこと、実はなかったかもしれません。  かつてはTBSでアナウンサーをしていましたが、当時はなんとなく「いつかはこの番組つきたいな」とか、おぼろげながらの理想像はあったようななかったような、という状態で、はっきり明確な「理想とする自分」を設定して生きてこなかったというのが正直なところ。  当時の私は、一日一日コンスタントに刻まれていく時計の針の動きに自分の心身を合わせるのに精いっぱいだった気がします。  仕事は大好きだけど、朝の番組をやっていたときはあまりにも時間の経過がめまぐるしすぎて、一秒一秒その瞬間に集中することこそが、当時の自分ができる最良の方策だったのです。  自分の体を安全に会社に送り届ける、そして帰って寝るという行為に終始していた時期もありました。一秒一秒のタスクをこなすことで日々が過ぎていき、何歳で結婚したいとか子どもが欲しいとかも具体的に真剣に考えていなかったかもしれません。  30くらいになったときに、そろそろ結婚しないと、みたいなことを自虐的に番組で話題にしたことも確かにありました。この年齢なら結婚に焦ってよい時期だよねという社会が求める論調にのっかって、笑いをとりにいったりとか。

今も自分の中にある“新人感覚”

 ひるがえって、40歳を超えて、今の自分。自分の気持ち的には故郷北海道でまったく新しい人生を一から歩みはじめている印象。  会社を辞めた後しばらくテレビなどにもでていなかった時期があったことを鑑みると、再びデビュー、の気持ちなのです。  社会的にみれば、40歳だし、もはやベテランに近い領域にいると思われがち。たしかに、まあその通りで、仕事のことについて意見を求められる機会もよくあるのは事実。  なんらかの相談をうければ、10点満点中7点くらいのアドバイスはコンスタントにできる自信もありますが、でも不思議なもので、まだ自分自身に対してどことなくフレッシュマンだな的感覚があり、まだ駆け出しで、そしてこれからまだまだ多くのキャリアをつんでいけるはず、との期待感がどこかにあるのです。  おかしく聞こえるかもしれませんが、そんな新人感覚が今の自分にはあります。  20代の私がもし今の私をパッとみたとき、どう感じるのかはわかりませんが、今の自分は少なくとも自分の中では「フレッシュな気持ちで楽しくがんばっていていいんじゃん」と思っています。
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40代の私は、なかなか良い感じ
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