「父は80歳のレジェンド俳優」22歳若手俳優が確実に受け継いでいる“遺伝子”とは
藤岡真威人の活路は時代劇
さらに、2024年放送の主演ドラマ『ウイングマン』(テレビ東京系)で、藤岡真威人は特撮ヒーローに憧れる高校生を演じた。放課後にヒーローのコスチュームを装着するものの、単に憧れているに過ぎない。肉体は常人であるため、世直しをしようにも戦えない。 頼りないヒーロー像が、特撮ヒーローのパロディ作品としてユニークだった。令和世代の藤岡真威人が演じる意義もあった。とはいえ、同作より先に『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』で、本家本元の父からのアドバイスを受け、正真正銘の初代仮面ライダーを演じているのだから、頼りない高校生ヒーローオタクにしてもやはりどこか説得力はある。 彼の演技は、父に寄せたディープな声色と腹から声を出す発声によって常に安定している。藤岡弘と交友がある北大路欣也主演の時代劇ドラマ『三屋清左衛門残日録 -春を待つこころ-』(2024年)で、藤岡真威人が演じた、若き剣士役は、若さと深みを同居させるかのように声色を調整していた。特に道場の場面で「まだまだいけます」と意気込む台詞回しは見事だった。 他にも東映とテレビ朝日がタッグを組む「シン・時代劇」初作品である『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』(2024年)で演じた沖田総司、2026年1月31日に新潟で千秋楽を迎えた舞台『忠臣蔵』での堀部安兵衛役など、時代劇出演が多い。 近年、新人俳優の登竜門といえば、BLドラマや不倫ドラマなどの現代劇(もちろんライダーや戦隊ものも)、あるいはABEMAなどが量産する恋愛リアリティ番組出演が挙げられるが、あくまで硬派な藤岡真威人の活路は、父譲りの気迫がマッチしている時代劇だろう。 <文/加賀谷健>
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