募集要項を見ると、当然『欠員発生の場合は、業務に入って頂きます』と記載があります。当然です。待機枠なのですから。「どうか、欠員がでませんように!!!」私はそう祈りながら、当日臨みました。

しかし出勤するなり、着替え、研修、待機へとまるでベルトコンベア上のパンのように流れ作業で促され、ドキドキする間もなく、当然のように現場に連れていかれていました。
聞けば待機枠で申し込んでも、それで収まる確率は非常に低いということ。世の中、そう甘くはありません。
見た感じ、初出勤の人や同じく待機枠で申し込んだ人は10人ほどいましたが、そのすべてが違う担当部門にふりわけられました。すなわち、ひとつ現場に新人は私ひとり……。ネガティブな前情報もあり、不安だけが心を支配します。
ですが毎日入れ代わり立ち代わり違う人がやってくるだけあって、現場の方々の新入り扱いはお手の物、わからないことがあったら、目を泳がせるだけで寄ってきてくれたり、たびたび様子をうかがいに来てくれるなど、丁寧に対応してくれました。
現場のメンバーや雰囲気にもよるかもしれませんが、少なくとも私が配属された部門は、雰囲気も面倒見もよかったです。勤務経験のある親戚が言っていた「嫌な裏側」を見ることも全くなく、「こんなに管理や扱いがしっかりしているとは!」と逆に感動をおぼえました。

「この会社の製品を今後も選んで買いたい!」と決心するくらいに。中でも、当然のことながら衛生管理は特に厳密でした。体温を測り、手の傷のチェックはもちろんのこと、エリアごとにセキュリティや消毒や付着したごみのチェックが行われていました。
現場に行くまでいくつものチェックポイントがあったため、工場の広さもあいまって、休憩室から現場に戻るまで10分は見なければ間に合わないほどでした。