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旅行業界で「添乗員同行ツアー」がまさかの大ブーム。スマホ時代にあえて“人に案内される旅”が選ばれる深い理由

大学時代のヨーロッパ旅行での原体験

大木優紀さん 実は私自身にも、「人がいることで旅が深まった」と感じた原体験があります。  大学時代、女友達3人でヨーロッパをバックパッカーのように旅したことがあります。そのとき、母の知人がたまたまイタリアに住んでいて、イタリアとドイツの一部を案内してもらったんです。  今振り返っても、あの時間は旅の印象を大きく変えた出来事でした。  その方は現地で暮らしていたからこそ、「イタリアではね」「このレストランにはこんな意味があるんだよ」「パスタにはこんな歴史があってね」といった話をたくさんしてくれました。ガイドブックには載っていない。でも、現地で暮らしている人だからこそ知っている話。  さらに、その方はイタリア語が話せたので、現地の人たちとの会話の橋渡しもしてくれました。  私たちが大学生だと知ると興味を持ってくれて、お店の人や街の人との会話が自然と生まれていく。現地の方との交流が自然とできた時間となりました。  もちろん当時はスマホもAIもない時代。それでも私たちなりに一生懸命調べて旅程を組んでいましたが、その方が加わったことで旅はまったく違うものになりました。  自分たちだけでは見ることのできなかった景色が見え、知ることのできなかった文化や人とのつながりに触れることができた。  旅の情報量が増えたというより、旅の解像度が一気に上がった感覚でした。

ハワイにいるからこそ感じること

 ハワイに住んでいる私自身も、ハワイで観光に来られた方とお話しする機会がよくあります。  例えば、「ノースショアに行きたい」という方に、おすすめのルートや立ち寄るべきスポット、現地ならではの楽しみ方をお伝えすることがあります。  もちろん、ガイドブックやスマホがあれば必要な情報は手に入ります。それでも、「もし一緒について行けたら、もっと伝えられることがあるのにな」と感じることが少なくありません。  シュノーケリングスポットは、シャワーがあるところの右手の方に行くと、深さがちょうどいいとか、Googleマップには案内されていないけど、あの道を通ると時間をロスしないとか、今日は風が強いから、まわり方を変えたほうがいいとか……。  その日の天気や混雑状況、その場の雰囲気。現地で暮らしているからこそわかる小さな発見や、その土地ならではの価値観。  ツアーという「同じ空気」を一緒に体験するからこそ、伝えられるものが確かに存在するのです。それは情報をただ伝えることとはまた違った意味があります。  だからこそ今、添乗員同行ツアーが見直されているという話にも納得感があります。
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令和の進化した添乗員同行ツアーとは
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