更新日:2026.07.08 17:28
Entertainment

元宝塚娘役・ゆいかれんが明かす“キュンとさせる”極意。「10年間、毎日恋する芝居をしてきた」

宝塚という世界にいられるだけで幸せだった

――宝塚時代の印象的な思い出を聞かせてください。 ゆい:宝塚は全ての成績が数字で出る世界で、ちょっとでも成績が落ちたら落ち込むし、努力して上がったら嬉しいし、如実に評価されるんですよ。 ――本当にシビアな世界なのですね。 ゆい:そうですね。思ったような役が来なかった時とかは、ひどく落ち込むこともありました。ただ、「次はもっといい役をもらえるように頑張ろう」と、その悔しさを毎回お稽古にぶつけていました。 ゆいかれんさん――10年間それを続けるのは、相当しんどくなかったですか? ゆい:そのおかげで、だいぶメンタルは落ちにくくなったかなとは思います(笑)。でも、「メンタルが強くなった」というよりは、もともと純粋に宝塚が好きだったんですよね。「宝塚という世界にいられるだけで幸せだった」というのがすごくあって。「好き」がずっと上にあって、「しんどい」がそれを超えることはなかったです。

舞台とドラマの違い

――最近はドラマで演じる機会が増えていますが、どういうところに舞台と映像での作り方に違いを感じますか? ゆい:宝塚は1つの作品に対して、お稽古に1カ月半ほどかけて、本番を2〜3カ月行うんですね。毎日毎日同じ芝居をするから、どんどん新しいものが生まれていくんです。舞台は生ものと言われますが、本当に初日と千秋楽では全然違うお芝居になっていきます。 ただ、映像は一発本番で、テストも多くて3〜4回ほどです。だからこそ、深く作り込む作業は自宅でやらなければいけないので、そこへの責任感はすごく大きいですね。 ――実際に映像を見て、「もっとこう演じておけば良かった……」と思うこともありますか? ゆい:ありますね。放送されたものを半年後に見て「えっ、こんなお芝居してたの!?」と思うこともあります。ずっとすり合わせの連続ですね。 また、映像は「正解が見えない」という不安もあります。宝塚は全ての成績が数字で出るので、努力の結果がわかりやすいのですが、映像は「この努力は正しいのか」という答えが見えない。ただ、正解が出ないからこそ台本を読めば読むほど新しい感情が生まれてきたりして、突き詰めることができる楽しさもあります。 ――また、「観客がいるかどうか」も影響しそうですね。 ゆい:そうなんです。宝塚のファンの方には、舞台上でも笑顔や拍手でいつも勇気をもらっていたので、撮影中にそれを感じられないのは、達成感を自分の中で作り出さなきゃいけないという部分があります。ただ、今はSNSのコメントなどで「見たよ」「すごく良かった」という声をいただけるので、それが頑張る糧になっています。 <取材・文&人物写真/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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