『ラストノート』『君の好きは無敵』など“年上女×年下男”ドラマ急増の理由。若者と大人世代を取り込む戦略
7月クールのドラマが続々と放送が開始しています。今期も『VIVANT』(TBS系)や、『GTO』(フジテレビ系)などの話題作が目白押し。そんな中、ひそかに目立っているのが、主演が年上女性×年下男性の組み合わせのドラマです。
松本若菜さんと佐野勇斗さん(M!LK)の『君の好きは無敵』(TBS系)や、内田有紀さんと寺西拓人さん(timelesz)の『ラストノート』(フジテレビ系)、ホラーテイストではあるものの、かたせ梨乃さんと豆原一成さん(JO1)の『夫婦と16歳』(テレビ東京系)などが、放送前から注目されています。
年上女性×年下男子ものドラマといえば、思い出すのが小雪さんと松本潤さんのコンビの『きみはペット』(TBS系/2003年)。大人気の漫画原作であったもののドラマも大ヒットしたこの作品は、2017年にも入山法子さんと志尊淳さんのコンビで再ドラマ化され、韓国でも映画化されました。
ほか、篠原涼子さん×三浦春馬さん『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系/2013年)、有村架純さん×岡田健史(水上恒司)さん『中学聖日記』(TBS系/2018年)、近年では板谷由夏さん×永瀬廉さんの『東京タワー』(テレビ朝日系/2024年)が話題になりました。
年上女性×年下男性の歳の差コンビ(バディ)ものは、今でも多くの人々の心に残り、コンスタントに制作され続けています。ですが、今期のように3作同時期に放送されるのは珍しい。3作ともに今をときめくボーイズグループ・M!LKやtimelesz、JO1が出演しており、彼らの人気もありますが、それだけでなく内容そのものの期待感も視聴者の心を虜にしています。
なぜ、ここまで年上女性×年齢の離れた年下イケメンのコンビのドラマが重宝されるのでしょうか?
「姉さん女房」という言葉があるように、男性優位の時代は男性が年上のカップルが当たり前で、年上女性をパートナーにすることは珍しいという感覚がかつては存在していました。
ですが、いまや全国的に見ても初婚夫婦で妻が年上の比率は25%前後と過去最多(※厚生労働省、2024年人口動態調査特殊報告より)。少数派ではあるものの、4組に1組と考えると希少なものではありません。
一方で、いまだ昔ながらの価値観が残る日本では、女性が年上でしかも5歳以上年上のパートナーシップは、やはり奇異の目で見られてしまうことも多い。だからこそ、現実的ではありながらも珍しい“年上女性×年下男性”の歳の差男女の組み合わせは、現代の恋愛ドラマに必要な、ほどよい「枷(かせ)」を提示してくれるのです。











