“実写”と謳いながら背景のほとんどがCGなんて……
世界中で愛されるディズニーアニメの傑作『モアナと伝説の海』。愛する家族や世界を救うため、大海原で冒険を繰り広げる主人公の少女、モアナの成長を描いたファンタジー・アドベンチャーで、まさに夏休みにはピッタリの作品だ。
実際、7月10日に全米公開された実写版は、米レビューサイト「ロッテン・トマト」の観客スコアは91%を記録したといわれており、根強い人気をみせている模様。一方で、同じ「ロッテン・トマト」でも批評家スコアは30%台で、見る人によってかなり評価が分かれているようだ。またレビューのスコアだけでなく、興収面でも数字が伸び悩んでおり、厳しい船出となっていると報じられている。
実は、全米公開前から厳しい意見が多かった実写版モアナ。アニメ版公開からまだ時間が経っていないことから、「まだ新しい作品なのに、なぜ今わざわざ実写化するのか」と疑問の声が相次いだ。
さらに、南国の透明感ある海や色鮮やかな自然美を楽しみにしていたファンからは、デジタル処理(CGI)が多用されている映像に落胆する声も。「“実写”と謳いながら背景のほとんどがCGなんて……」といった意見もあったようだ。
ただ最も大きな物議を醸したのが、登場人物の描き方だった。特に、主演のキャサリン・ラガイア演じる主人公の少女モアナのヘアスタイルには批判が噴出した。
アニメ版のモアナは、太平洋諸島(ポリネシア)の少女たちのルーツを象徴するような、美しい「天然のカールスタイル(くるくるの髪)」が印象的だった。しかし実写版では、アイロンで巻いたような緩いウェーブヘアになっていたため、「天然パーマの魅力が消えてしまった」「わざわざサロンで巻いたようなウェーブスタイルに変える必要があったのか」と炎上した。
ドウェインが演じたマウイ役にもツッコミが続出した。アニメ版で声優を務めた彼が、実写版でもそのままマウイ役を演じること自体は歓迎の声が多かったものの、劇中の“見た目”が嘲笑の対象となってしまった。

ドウェイン・ジョンソン演じたマウイ役にもツッコミが続出
本作では、マウイの豊かな長髪を再現するために「黒髪ロングのカツラ」を着用し、重さ約16kgのボディスーツを着て、撮影に臨んだ彼。本人にとっては大変な苦労だったにちがいないが、ネット上では「コントの衣装みたい」「見た目がチープ」「通信会社のCMに出てくるキャラクターのようだ」などとネタにされてしまった。
とはいえ、『白雪姫』(2025年公開)や『リトル・マーメイド』(2023年公開)などでも反発や批判の声があがったように、ディズニーの実写リメイク作品が議論を巻き起こすのは決してめずらしいことではない。日本でもついに公開された実写版『モアナと伝説の海』だが、果たして日本の観客の反応は?!
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>