
無駄になってしまった個室(筆者撮影)
筆者は今年、小学3年生の子どもを連れて、家族3人で富士登山にアタックしました。しかしながら、子どもは足が痛いと7合目で断念することに。
私だけ登頂をし、子どもは夫と共に下山しました。自身が小学3年で登頂したため、自分ができるなら我が子も大丈夫だと甘く見ていたことを実感しました。

子供には少々危険な場所も…(筆者撮影)
日本最高峰・富士山にわざわざ親子で登頂を目指す理由としてあげられる大きな理由は「子どもを成長させたい」「頑張った子どもを自慢したい」。そして、いざ予定を立ててしまったからには「お金や時間がもったいない」という親本位の理由がほとんどではないでしょうか。
根性を養い、不便な生活を実感できる富士登山は何ものにも代えがたい経験でしょう。ただ、それで親子関係に亀裂が走ったり、他の人や救助隊に迷惑をかけたり、その後の健康に重大な支障をきたすようなことになったらもってのほかです。
筆者が登頂して目にした現実は、当然ながら頂上にはほとんど子どもがいない、ということ。いたとしても中学生くらいか、ぐったりと倒れている小学校高学年ほどの男の子。5~6合目付近にはかなりの数の親子連れを見かけたにもかかわらず、です。

苦労して登った末のご来光は感動したが……(筆者撮影)
SNSや登山愛好家向けのサイトには元気な子どもの登頂写真が目につきますが、それはあくまでもレアケースか、良い部分だけを切り取ったものだと思った方がいいでしょう。
子連れの富士登山は途中断念をすることを念頭に入れて進めることが、余裕ある登山をする上で必要です。
<文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦