翌年からGP(ゴールデン・プライム)帯ドラマのレギュラー出演のオファーが急増。
2023年は『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系)、『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)、2024年は『君が心をくれたから』(フジテレビ系)と次々出演し、2024年7月期の『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)で満を持してGP帯ドラマ初主演。このとき松本さんは40歳でしたから、主演俳優としては間違いなく遅咲きです。

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そして誤解を恐れずに言いますと、『西園寺さん~』は放送前から注目を集めていたり前評判が良かったりしたドラマではなく、要するに放送されるまで期待値は低めな作品でした。
けれど放送開始し、回を重ねるごとにファンが増え、化けていったのです。
松本さんが演じた主人公・西園寺一妃は“しごでき”なものの、プライベートではだらしなく、恋愛にうといというキャラ。西園寺の振る舞いがなんだか愛おしくキュートで、ついつい応援しながらハマッていくドラマファンが急増。最終回後は“西園寺さんロス”が叫ばれるほどになっていました。
松本さんが最新作『君の好きは無敵』や出世作『やんごとなき一族』で、超コミカルな演技でも振り切って演じているのは、もともとの彼女の気取らない性格があってこそでしょうが、下積みの長さも関係しているのかもしれません。
20代前半で地元・鳥取県を出て上京した彼女の俳優デビュー作は2007年の『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)。佐藤健さんが演じる主人公の姉役でした。
平成ライダーシリーズのなかでも屈指の人気作『電王』で、重要なキャラクターに抜擢されていたため、そのままブレイクする可能性もあったのでしょうが、その後、鳴かず飛ばずの役者人生に突入。
俳優業だけでは食べていけないので寿司、うなぎ、沖縄料理、そば、カフェなど数々の飲食店でアルバイトしており、調理師免許を持っていたことから勤務歴が一番長かったカフェでは、なんと料理長にまで就任していたというエピソードは有名。カフェの社長からは、ほかのバイトスタッフのシフトや時給の相談を持ち掛けられることもあったほど、がっつり働いて信頼を得ていたんだとか。
そんな飲食店バイトは、なんだかんだで34歳前後まで続けていたということにも驚きでしょう。