あえてキリがよくない分数にしています。10分だとちょっと長い。さりとて5分は短い。あと、これは私だけかもしれませんが、キリの良い数字だと、「キリの良い分数から始めよう」と思って、”ちょい延ばし”してしまうんですよ。
例えば今32分だから、35分から5分やってみようとか。どっこい、気が付けば40分過ぎていて、45分から、00分から……とずるずると。思い出したらつらくなってきた。
8分なら、いつだって中途半端なので、逆に「まあ、今からやるかぁ」となりやすいんですよ。ただし、終わる時間も計算しにくいので、出かける予定があるときは注意が必要です。
物事に向き合い、作業ができる、個人的ちょうどよい時間。これが私にとっては「8分」なんです。8月生まれだからかしら?
冷蔵庫に貼り付けっぱなしの振り込みハガキとか、QRコードを読み込んで応募するあれこれとか、うっかり先延ばしにしてしまうこと、たくさんありますよね。そんな時にもおすすめです。
私はこのエッセイを書いている間に、ずるずる引き延ばしていた、歯医者の予約を取るべく、タイマーをかけて電話をしました。奇跡的にすぐ取れ、行ってきましたよ。なんと、あやうく初診になってしまう寸前でした。ギリギリセーフ!
ひとまず、やってみるために、8分タイマー、おすすめです。
ところで、皆さま、この「8分」どうやってお読みになられました?
はちふん、はっぷん。どちらも日本語として、正しい読み方です。「はっぷん」という読みをする「発奮」という単語がありますよね。
この「8分タイマー」は実は私にとっては「発奮タイマー」なのかもしれません。おあとの用意がよろしいようで……。
<文/宇野なおみ>
宇野なおみ
ライター・エッセイスト。TOEIC930点を活かして通訳・翻訳も手掛ける。元子役で、『渡る世間は鬼ばかり』『ホーホケキョ となりの山田くん』などに出演。趣味は漫画含む読書、茶道と歌舞伎鑑賞。よく書き、よく喋る。YouTube「
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