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令和の「学級崩壊」は昔と違う。元教員が明かす、“不良の反抗”ではなく「子どもの心が離れていく」教室の実態

親にしかできない、最強の指導方法

ささTさん――親も、子どもを叱ることについて悩むことが多いのですが、どんなことが大事なのでしょうか。 ささT:普段からなんでも怒鳴りつけたりするのはよくないですが、いじめや万引きなど、本当にやってはいけないことをしたときは、親子で向き合っていただきたいと思います。そういうときは、ガツンと叱ってあげてほしいです。なぜなら、今の時代、先生たちはそういう指導ができないからです。厳しく言ってあげられるのは保護者だけですし、そこで全然怒られなかった子は学ぶことができません。 学校で先生にダメと言われることと、家庭でダメと言われることが一貫していることが重要だと思います。 ――子どもを人として成長させるためには、家庭ではどんな声掛けが必要だと思いますか? ささT:「そんなことをしたら、お父さん、お母さんは悲しい」と伝えると同時に、「何があってもあなたのことを愛してるよ」と伝えてあげてほしいです。これは、先生にはできない最強の指導だと思います。いい子にしているから、成績がいいからという条件付きではなく、別に何もできなくても、失敗をしたとしても、親は子どもを愛しているはずなんです。 また、子どもがやりたいということは止めないで、できる限り経験させてあげてほしいです。私が最近感じているのは、子どものためを思って先回りしたり干渉するよりも、心の余裕を持って失敗も経験させるほうが、子どもは伸びるんじゃないかということです。

新学期に、気をつけておきたいポイント

――新学期に、家庭で心がけておいたほうがいいことはありますか? ささT:長い夏休みが終わり、新学期が始まる9月1日は、年間でもっとも子どもの自殺が多い日とされています。新学期に子どもたちが登校してくると、先生たちはよく様子を見るよう、校長先生から言われているんです。 夏休みが明けると子どもたちはすごく成長しているし、人間関係が大きく変わることも多いです。保護者の方が心配なことがあれば、連携するためにも学校に連絡をしていただけると、とてもありがたいです。 ――今後、ささTさんの活動を通してどんなことを伝えていきたいですか? ささT:第一に、親や先生だけでなく、人類にとって子どもたちは宝物だということです。普段はイライラすることがあっても、子どもがいるからこそ頑張れるところがあると思います。 大人が子どもを幸せにしている以上に、子どもの存在が大人を幸せにしてくれています。それを忘れなければ、子どもたちが大人になったときに、誰かを幸せにしてあげようと思える人間になってくれるんじゃないかと思っています。 <取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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