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なぜ、イケメン・美人は3日で飽きるのか?

 こんにちは。先日結婚を発表された西島秀俊さんと向井理さん。「結婚したいと思う男性芸能人」(2014年11月、マイナビウーマン調べ)で堂々の1位2位に君臨するお二人の結婚ということで、西島ショック・向井ショックで憂鬱なクリスマス前を過ごしている方も多いようです。「外見より中身が大事」とは言うものの、やっぱり綺麗な男性が魅力的なのは当然ですからやむを得ませんよね。 勝部元気氏 一方で、昔からの言い回しでは、「美人は三日で飽きる」というのもあります。「え~! 美人やイケメンが3日で飽きるわけが無いじゃん!」と普通の感覚からすれば思ってしまうかもしれません。  ですが、これはとてもうまく事実を捉えているのです。  妄想して頂きたいのですが、もしあなたが結婚したい芸能人ランキング1位のスーパー大女優だったら、どんな理想の男性をゲットしたいでしょうか? もう欲望のまま思い描いてみてください!「イケメンで、お金持ちで、超優しいジェントルマンで……○○な時は○○する人! ○○な時に○○しない人!」と枚挙に暇がありませんね。ですが、面白いことに、このような質問をすると、みんな口をそろえたように似たような男性像をあげることが多いのです。これは男性に聞いてみた場合も同じです。そりゃそうですよね、自分に優先選択権があると分かれば、色々と要求したくなるのも当然でしょう!  そう、イケメン・美人というのは、自分が恋愛市場で高い評価を受けていて、優位な立場であると分かっているからこそ、(1)世間的に評価の高い理想像や(2)自分に相応しい相手としての「お作法や役回り」を相手に強く求める傾向にあります。  裏を返せば、イケメン・美人は自分が持っている現状のニーズを満たしてくれる人かどうかで判断してしまう傾向にあるということ。相手としたらお作法から外れたら即レッドカードを食らうわけですから、そうならないように行動を取る。結果、とてもワンパターンになりがち。また「今のニーズ」にしか視点が行っていないわけですから、二人の関係が深く発展していく可能性も少ない。さらに他のイケメン・美人も同じ金太郎飴のようなお作法や役回りを求めてくるわけですから、複数のイケメン・美人と付き合うと、「なぁ~んか、もうイケメン(or美人)と付き合うの、飽きちゃったぁ~!」という結論に至るのです。落語好きの方々が何度同じ噺を聞いても面白いと感じるのと同様に、何度も同じお作法や役回りをこなすことが好きで飽きない人もいますが、それは少数派でしょう。  まとめると、イケメン・美人ほど自分が恋愛市場で優位という自覚があるからこそ、相手に要求するニーズが普遍的価値を持った王道になりがちで、かつ決まりきったお作法や役回りを求めがち。つまり、美人・イケメンが三日で飽きるというのは、外見そのものに飽きるというよりも、「美人・イケメンが要求しがちな王道月9のような台本恋愛はすぐ飽きる」ということを的確に指摘しているのではないかなと思うのです。  ただ、裏を返せば、イケメンたちはそれ以外の恋愛の楽しさを知らない可能性が高い。そこにチャンスありです! 先のお二人とほぼ同時期にダルビッシュ選手も山本聖子さんと交際宣言に驚かれた人も多いはずです。彼ほどのイケメン&お金持ちであれば「アナウンサーのような美人で、内助の功で彼を支える人」という王道台本の役者にトップクラスの美人女性を要求できたにも関わらず、山本聖子さんというその層とは違う方を選んだのです。ダルビッシュ選手のように、台本以外の価値に気が付いてくれるイケメンもいるのですから、イケメンと飽きない恋愛を目指すなら、根気強くそういうイケメンを探してみるのも良いかもしれません。  一方で、イケメンに限らずですが、台本恋愛を求めている人が好きなのは、あくまでそういうお作法や役回りをする理想的な女性像であって、あなた自身ではありません。ですので、是非男子を見る時はその人が「台本恋愛」を望む人かどうか、しっかりアンテナ張ってチェックすることをおススメします! ■今日の格言 イケメンと付き合いたいなら、「台本恋愛」に飽きたイケメンを狙うべし! ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【勝部元気氏】 コラムニスト。ジェンダー論、現代社会論、コミュニケーションを切り口にした男女関係論が専門。男性でありながら子宮頸がんワクチンを接種。『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/
勝部元気
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログは、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中
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恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。

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