女性の“ひとりH”を明るくした「iroha」誕生秘話【女性開発チームに聞く】
オシャレなデザインと革新的な技術で、男性のマスターベーションに革命を起こした「TENGA(テンガ)」が、2015年で発売からはや10年。女性用として発売された「iroha(イロハ)」も、2015年3月3日で2周年を迎えます。
「iroha」はスイッチを入れると振動する、いわゆる“ローター”の一種。今までのアダルトグッズのイメージを覆す可愛いデザインや使い心地でまたたく間に大ヒット、今も好調に売れ行きを伸ばしています。
また、手のひらサイズの「iroha mini」や、昨年8月にはバイブレーター「iroha FIT」も登場し、これまたヒット商品となりました。
ひと昔前に比べてオープンになってきた女性向けアダルトグッズ市場で、「iroha」の果たした役割とは? 女性だけの「iroha」開発チームの一員である、TENGA広報宣伝部の伊藤しずかさん(29歳)に、その開発秘話や反響について聞いてみました。
「性を表通りに」というポリシーを持つ同社は、いずれ女性向けグッズを出そうと、創業当初から考えていたそうです。
「『iroha』の開発は2011年頃から、女性5人のチームでスタートしたのですが、まず苦労したのは女性のニーズを集めることでした。
女性2000人にマスターベーションについてアンケートを取り、同時に対面での聞き取り調査をしたのですが、対面だとなかなか話してもらえなくて。はじめは、女子会風に数名集めて話しても、周りの反応を気にしてみんな口を閉ざしてしまうんですよね。
ですから基本は1対1にして、『誰もがマスターベーションしてる』という前提で、『私はこういうふうにしてるけどあなたは?』と、正直な意見を求めました。『マスターベーションしてますか?』という質問から入ると、たいていの女性はそこで言いよどんでしまいますからね」
そうして今までの商品に対する不満点を洗い出したところ、「素材」や「見た目」を大幅にチェンジする必要が見えてきたそうです。
「一般にローターはプラスチック製が多くて、肌に触れたときに硬くてヒヤッとする。これでは女性はリラックスして楽しめません。
そこで、時間をかけて素材を吟味して、何度も何度も試作を重ねて、外側はさらりとしたシリコン、内側にプニプニした感触の新素材を使ったしっとり柔らかい独自の肌触りにたどりついたんです。
見た目については、やはり生々しい形やハードな色に抵抗を感じている女性が多かったので、“和モダン”をコンセプトにやさしい色とフォルムに仕上げました。女性スタッフが数多くの試作品のテストを繰り返しながら開発していったんです」
その他、irohaは長い爪でも押しやすいボタンの形状、実家や壁の薄い賃貸でも安心して使える驚きの静音性など、女性目線の細かな気遣いが随所に込められています。
苦労のかいあって、irohaの情報解禁日には公式サイトのサーバーがダウンするほどアクセスが集中。発売後すぐに生産が追いつかなくなるほどの大反響となり、予想の3倍の売り上げを達成したとか。
⇒【後編】「どんな人が買ってるの? 使った人の感想は?」に続く
http://joshi-spa.jp/204219 ※iroha公式サイト http://iroha-tenga.com/ <TEXT/持丸千乃 PHTO/我妻慶一>
1対1で女性の声を聞き取っていった

アクセス集中でサーバーがダウン
http://joshi-spa.jp/204219 ※iroha公式サイト http://iroha-tenga.com/ <TEXT/持丸千乃 PHTO/我妻慶一>
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『iroha YUKIDARUMA [ゆきだるま] DESIGNED BY TENGA 【充電式バイブレーター(ローター)】』 irohaは、すべての女性に「ここちよさ」を届けるために生まれた、ふんわりソフトな肌ざわりのセルフプレジャー・アイテム(ローター)です。パワフルでありながら、驚きの静音設計。シンプルで使いやすい機能設計。ダストコーティングで汚れにくく、防水加工で丸洗い可能。収納ケースになる充電台座付き。女性のセルフケアを、より格段に楽しめるように。「女性に寄り添うここちよさ」を提供します。 ![]() |