女性の“ひとり快楽グッズ”、「iroha」はなぜヒットしたのか
オシャレなデザインと革新的な技術で、男性のマスターベーションに革命を起こした「TENGA(テンガ)」が、2015年で発売からはや10年。女性用として発売された「iroha(イロハ)」も、2015年3月3日で2周年を迎えます。
「iroha」はスイッチを入れると振動する、いわゆる“ローター”の一種。今までのアダルトグッズのイメージを覆す可愛いデザインや使い心地でまたたく間に大ヒット、今も好調に売れ行きを伸ばしています。
また、手のひらサイズの「iroha mini」や、昨年8月にはバイブレーター「iroha FIT」も登場し、これまたヒット商品となりました。
ひと昔前に比べてオープンになってきた女性向けアダルトグッズ市場で、「iroha」の果たした役割とは? 女性だけの「iroha」開発チームの一員である、TENGA広報宣伝部の伊藤しずかさん(29歳)に、その開発秘話や反響について聞いてみました。
⇒【前編】「irohaはこうして生まれた」はコチラ http://joshi-spa.jp/204192
irohaに続いて、手のひらサイズの「iroha mini」、バイブレーターの「iroha FIT」も発売され、どれも話題となりました。「iroha FIT」も予想の2倍の売れ行きだそうです。
「TENGAのECサイトでの売り上げを見ると、irohaシリーズを買っている人は6割が女性で4割が男性。男性がパートナー等にプレゼントするケースもありますが、『デザイン的に抵抗がないし、ネットなら気軽に買える』と自ら購入する女性が増えているようです。
『かわいいデザインなので使ったあとに罪悪感がない』『万が一、部屋に置いているのが見つかってもグッズだと気づかれない』といった感想も多くいただき、とてもうれしく思っています」
“罪悪感“というフレーズや、伊藤さんたちがニーズ集めに苦心したことからもわかるとおり、女性にとってマスターベーションは秘め事。そんななか、「iroha」がアダルトグッズに対するハードルを下げ、マスターベーションのイメージを明るくしてくれたことは間違いなさそうです。
「アメリカやヨーロッパの都市ではメインストリートにアダルトグッズショップがあって、女性やカップルが堂々と入っていく。それに比べればやはり日本は、性は後ろめたいもの、恥ずかしい気持ちが先行している面で遅れていますが、だいぶ変わってはきましたよね」
伊藤さん自身は、大学でセクシャリティの勉強をしていて、日本のゲイパレードに行ったときにTENGAのブースを見て同社を知ったそう。
「私がTENGAに新卒で入社した7年前は、大学の就職課に心配されるほど“アダルトグッズ=怪しいもの”というイメージでした。でもいまは自然と受け入れてもらえることが増えましたね(笑)。
メディアさんによっては、いまだに『マスターベーショングッズの話題はダメ』というところがあって悔しい思いをすることもあります。タブー視せず取り上げてくれるようになれば、もっと幅広い世代がカジュアルに使えるようになるのでは……と期待しています」
※iroha公式サイト http://iroha-tenga.com/
<TEXT/持丸千乃 PHTO/我妻慶一>
買っているのは女性6割、男性4割
入社するとき就職課に心配された
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『iroha FIT MINAMOZUKI [みなもづき] DESIGNED BY TENGA』 風に揺れる水面に映った月“水面月"(みなもづき)をイメージし、強弱のあるボリュームでしっかりとした挿入感を与えつつ、波型形状が生み出す心地よい快感をお楽しみ頂けます。また、先細り形状の先端と、FIT独自の『しなり構造』で、挿入をソフトにアシストします。 ![]() |