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倖田來未が10kg痩せた「そうめんダイエット」の正しいやり方

 細く、長く、美しく。  7月7日は、「そうめんの日」。七夕に恋愛、健康、芸事などの願いを込めて「そうめん」を食べると、成就するとの通説があります。  そうめんを食べて恋愛成就。そしてさらに、ダイエットになったり、美しくなれたりしたら一石二鳥ですから、今回はそんなご提案をしてみたいと思います。

美容のカギは、「冷つゆをやめること」

 倖田來未が毎日そうめんを食べ続け、3カ月で10キロ痩せたというのは有名な話。実際の真相はともかく、本当に大きな効果を期待して良いのでしょうか?  そうめんをゆでて、氷水できゅっとしめ、冷たいダシつゆにつけて食べる。  一見ヘルシー、しかもシンプルで美味しいことは間違いないですが、正直「美容食」とは言えません。問題は2つ。「身体を冷やすこと」と「思わぬカロリー摂取」です。 (1)夏の冷え性を悪化  暑さをしのぐ献立としては秀逸な冷そうめん。麺に水分をたっぷり含み、冷たいつゆにつけて食べるのですから、身体が冷えないわけはありません。冷房による冷え性に悩んでいる方は、要注意。冷え性や生理痛の悪化にもつながります。 (2)カロリーが定食以上に!?  ツルツルさっぱり食べられてしまうが故に、気が付くと何束も食べてしまったという経験はありませんか?そうめんは、通常2束が1人分。そのカロリーは343キロカロリー。ところが、お腹を満たそうとするあまり、倍量を食べてしまうことも。つゆや副菜などを入れると、定食やどんぶりもの並みのカロリーに。栄養的にも炭水化物と脂質(そうめんには油が入っています)ばかりで、良い事は何も起こりません。  ところが、このそうめん。賢く工夫をすれば、美味しくて手軽なダイエットメニューに大変身!美容やダイエットの助けにもなる素麺の活かし方をご紹介します。

美しく痩せる!炒素麺(チャーそうめん)

 食べ過ぎを防ぎ、美容効果を狙うなら、ビューティー野菜とお肉をたっぷり使った「炒素麺」がオススメ。炒(チャー)とは油で炒める事。たくさんの野菜を食べる事ができ、栄養素の吸収率も高まります。ここでは、旬のゴーヤと豚肉を使った、コクうまそうめんの作り方をご紹介します。 炒素麺【材料(1人分)】 そうめん1.5束(75g)、ゴーヤ1/5本、豚肉100g、玉ねぎ1/2個、たまご1個、ニンニク1片、ショウガ1片、ソース大さじ2、油大さじ1、塩コショウ適宜、削り節適宜 【作り方】  そうめんを表示よりも1分短くゆでて、ザルにあげて一度水洗いし、水切りしておく。ニンニク、ショウガはみじん切り、野菜や肉は食べやすい大きさに切る。ゴーヤは種とワタを取って細切りにし、塩をふって揉み、水にさらして絞る。フライパンに油をひき、ショウガとニンニクを入れて火にかける。香りが出たら、塩コショウをふりながら豚肉と野菜を炒め、ゆでたそうめんとソースを加えて、全体にしっかり火が通れば完成。

レトルトカレーは優秀!ビューティーエスニックそうめん

 料理をするのが面倒な方にも、そうめん美容は可能です。美味しいレトルトカレーを使って「エスニックそうめん」を作りましょう!スパイスやハーブは、身体の新陳代謝を高め、発汗作用を促してくれます。ゆでるだけ、あたためるだけなのに、プロの味が簡単に実現します。 レトルトカレー オススメは、ヤマモリのタイカレーシリーズ。グリーンカレー(左)や蟹と卵のカレー(右)がとにかくウマイ!346円(税込)

健康素材を練り込んだ「ヘルシー素麺」が人気

 そうめんそのもののパワーを底上げしたいなら、蕎麦、黒豆、モロヘイヤなどの「ビューティー食材を練りこんだそうめん」がオススメ。こだわり系スーパーやデパ地下、ネットショッピングでも気軽に購入が可能です。旅先のお土産コーナーでは、地元野菜を使ったそうめんも人気とのこと。 そうめん 左から、そばそうめん(田淵製粉製麺株式会社)、黒豆素麺(北尾商事株式会社)、ごぼうが入ったごぼめん(株式会社清家商会)。地域によって出回っている商品は様々、値段は300円~500円程度です。これらは、鍋のスープに入れるだけで、ちょっと贅沢な締め料理にも。乾麺のまま入れればOK、栄養成分を逃すことなく堪能できます。ちなみに、そうめん1束はご飯1膳よりも低カロリーなので、ゆっくり食べれば、自然なカロリーダウンも可能です。  美味しいビューティそうめんで夏を楽しみましょう! ※「そうめんの日」の風習・言い伝えについては、全国乾麺協同組合連合会のホームページをご覧ください。 <文・写真/料理研究家・スギ アカツキ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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