“童貞彼氏”の取り扱い方、実は最も重要なのは…【教訓マンガ】
どうもこんにちは。ゲイライターの渋谷アシルです。
男性の草食化が著しい昨今。恋愛経験がほぼゼロなんて人も、もはや珍しい存在ではなくなりました。そう、そこで浮上してくるのが、”彼氏が童貞”問題。
30歳を超えた童貞って、いろいろこじらせていそう……。そう思うのも正直な話。でも、だからといって、それだけの理由で別れる?
そこで今回ピックアップするのが、「童貞」との恋愛を描いた『カレは女とシたことない。』(都陽子)。本作から、“童貞彼氏”の取扱い方について学んでみましょう。
本作は、アラサーの販売員・美園亜希子とその元同級生・市原が、お見合いで偶然再会し、結婚に至るまでを描いた作品。そして、この市原が、32歳にして童貞の男子なの!
セックスどころか恋愛経験すらろくにない市原は、女心に鈍感。だって、美園と一緒にいるのに、元カノからのメールや電話にいちいち応えてあげるんだから。そんなことをしたら彼女が嫌がる、なんて考え方も、経験の浅い彼の辞書には載っていないのね。
それでも、なんとかかんとかスマートに振る舞おうとする市原なんだけど、二人で温泉旅行に行った際、ついに本音をこぼしてしまう。
「オレだって(リード)してもらいたいよ!!」(目を見開いて)
これ、いざセックスするぞ!ってときに勃発したケンカで、市原がぶちまけたセリフなんです。とはいえ、彼が言っているのは、なにもセックスについてだけではないの。童貞でヘタレだって自覚している彼は、女性からスマートな対応を求められるのが怖い。誰かと付き合っても、「なんか違う」「タイミングが悪い」と、いつもフラれてきた。好きで童貞をこじらせてきたわけじゃないのに、歳を重ねれば重ねるほど、彼のなかで「童貞」だということが、非常に大きなコンプレックスになっていたのね。そして、それが普段の行動にも表れてしまう。
だけど、市原が美園との関係を真剣に考えているのは、紛れもない事実。童貞を早く卒業したいのは確かだけど、それだけじゃなく、美園のことが好きだからセックスしたい。あぁ、なんてピュアなのかしら……。そんな市原の真っ直ぐな想いを知った美園は、彼と一緒に少しずつ成長していくことを決意するの。
教訓:まずはコンドームの付け方から教えてあげて
恋愛は、経験を重ねるほどに多くを学んでいくもの。逆にいうと、市原のような童貞は、まだまっさらでピュア。だからこそ、元カノとの関係の保ち方や、デートでの振る舞い方、あるいはキス・セックスのマナーなんかも知らない。
いや、もちろん“知識”としては知っているだろうけれど、それに勝る経験則がないのよ。そんな相手に過度なスマートさを求めるのは酷なもの。まさに、“コンドームの付け方”から教えてあげるつもりで、彼を教育していくことが肝心かもしれないわね。……じゃないと、初エッチのときにコンドームが外れちゃって、そのままデキ婚した美園と市原みたいになっちゃうわよ(笑)
<TEXT/渋谷アシル>
【渋谷アシル プロフィール】
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
男だってリードしてもらいたい!
渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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