女性店員は見た!「偽おっぱい」あるところにドラマあり

⇒【前半】はコチラ

3.お客さまの行動



「採寸する場合は、ブラジャーの上から測るのが一般的なのですが、豊胸なりなんなりをして自分の胸に自信がついた人は、何も聞かずにバンバン服を脱いで上半身ハダカになる人もいますね。まさに『今の私の胸を測ってください!』みたいな。

手術をして自分の胸がどれくらい大きくなったのか知りたい乙女ゴコロなのかもしれません」

 理想のバストを手に入れた、という気持ちがそうさせるのでしょうか。メンタル面にも変化が出るんですね。

「なかには『私の胸、変ですよね……。硬くて膝みたい』と、泣きながら豊胸を告白してくれる女性もいます。お客さんも下着姿になるからか、どこか裸の付き合いみたいなところがあるのかもしれません」

 なんだか、フィッティングルームが教会の懺悔室のように思えてきました。

ブラジャー

見ているだけで痛々しいFカップおっぱい



 さまざまなおっぱいと対峙してきたNさんには「忘れられないお客さん」がいるそうです。

「女装して豊胸もしてるんですけど、体格で男性とわかるお客さんが来店したことがありました。やっぱり、女性とは骨格から違いましたね。思っていた以上に、男性のカラダは筋や血管が皮ふに浮き出てるんだな、と採寸しながら妙に実感してしまいました」

 さらに、Nさんが衝撃を受けたのが、はちきれんばかりの“Fカップおっぱい”!

「とても大きいんですけど、骨ばった男性のカラダに丸いおっぱいがついてる、そんな印象。また、女性のカラダと違って、胸におっぱい用の器がないにも関わらず、パンパンに何かを詰めたからか、胸の皮ふが薄くなっていました。見てるだけでも痛々しかったです。

 それでも、そのお客さんは『もっと寄せてください』って言うんです。恐る恐る寄せてあげたんですけど、やっぱりすごく痛そうでした」

 うぉお、想像するだけで疼痛が……!

「彼女(彼)の胸は形も整ってるし、とても寄っていたので、正直、あの胸にはブラジャーなんて必要ないと思います。どんなに痛くても、ブラジャーがしたいんでしょうね……」と、Nさん。なんとも切ないエピソードです。

 女性物下着売り場には、おっぱいの数だけドラマがあるんですね……。

<TEXT/谷口京子(清談社)>




あなたにおすすめ