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地味子が色気をふりまく“艶女”に。同窓会で知った過去の秘密

 オープンな恋人同士ほど、周囲に交際を打ち明けることに抵抗はないもの。なかには友人も含めてみんなで遊びに行くなど、社交的な交際を楽しむカップルもいます。ところが、そんな周囲をも楽しませる恋人たちは、ときに嫉妬の対象にされることもあるようです。

1年ぶりの再会で変貌を遂げていた友人



 社会人2年目のエリコさん(仮名・22歳)には、短大時代から交際している2歳年上の彼がいます。サークル内で知り合って交際がスタートしたため、共通の友人も多いとのこと。

艶女「学生時代はふたりよりもサークルのみんなで行動することが多かったですね。ただ、彼とは就職活動や社会人になるタイミングが同じだったこともあり、精神的にも支え合えるパートナーになれて、卒業してからも順調にお付き合いが続いていました」

 社会人になって1年ほどが経ったある日、学生時代に所属していたサークルのメンバーで集まろうと誘いがあったのこと。互いに忙しさに追われて疎遠になっていた仲間たちに会えると、エリコさんと彼はそろって参加することにしたそうです。

「それぞれ社会人になった仲間たちはぐっと大人びていましたが、なかでも、学生時代はあか抜けず存在も薄かったフミカの変貌ぶりにはみんなびっくり。すごく社交的になったうえ、メイク、髪形、服装、どれをとっても色気を放つ艶女に変身していたんです

 もともとぽっちゃりとしていた体形のフミカさんは、胸元のふくよかさはそのままに締めるところは締まったことで女性らしいプロポーションへ。化粧っ気のなかった顔にはバッチリメイクを施し、無造作に束ねていた髪は明るめの栗色になって、たわやかなウェーブを描いていたそう。おとなしかった学生時代からは想像もできないほど笑顔でみんなに話しかけ、はじめは誰かわからなかったほど。

「近況報告や思い出話で盛り上がりましたが、話題の中心はほとんどフミカ。何が彼女をそうさせたのか、みんな興味津々でした。特に男子は鼻の下を延ばして容姿をホメまくっていましたね(笑)」

 学生時代にはありえなかったフミカさんを中心とした時間。彼女はまんざらでもない様子で色気を振りまいていたといいます。とはいえ、ある程度聞きつくすと話題は移り、社会人になっても交際の続いているエリコさんと彼のことへ。

「就職して環境が変わったことで別れてしまったという人も多く、私たちが変わらず続いていることも話題となりました。みんなの関心が移ったことが気に入らなかったのか、フミカは不満そうな顔で私を見ていたのを覚えています。でも、お酒が進めば話題はころころ変わっていくし、近くの人と話したりもして、それぞれに楽しく過ごしていました」

艶女がみせた裏の顔



 1年ぶりの再会をきっかけに、再び集まるようになった仲間たち。そこには毎回フミカさんの姿もありました。

「スポーツをしたりテーマパークへ遊びに行ったり飲み会をしたり、毎月のように顔を合わせるようになりました。学生時代に戻ったようで楽しかったのですが、フミカが加わったことで空気が変わったというか……」

 毎回きわどい服装で体をくねらせ、男性メンバーの中心にいたがっているのが一目瞭然のフミカさん。とりわけエリコさんの彼にはべったりで、甘えるしぐさをみせたりボディタッチが激しかったり、目に余るほどだったといいます。

「彼がさりげなく避けているとはいえ、さすがの私もいい気はしません。ほかのメンバーにも気を遣わせてしまうし、一度ちゃんと話そうと思ってフミカとふたりで会うことにしました」

 待ち合わせ場所に現れたフミカさんは不機嫌そうな顔をしてめんどくさそうに椅子に身を委ね、エリコさんと目を合わせようともせず、みんなの前でみせていた姿とはまるで別人。エリコさんは威圧的な空気におされつつも彼にベタベタしないでほしいことを伝えたそうですが、「ふんっ」と鼻で笑って帰ってしまったそう。

 その後、気まずさから集まりに顔を出さずにいたエリコさんと彼でしたが、仲間のひとりから連絡が来て、思わぬ事態を耳にすることになります。

「彼から執拗に迫られて体の関係を持ち、それが私にバレて、私がフミカに『彼を奪った』と詰め寄って罵倒したと、泣きながら訴えていたそうなんです。もちろんそんな事実は一切ありません。ただ、私たちが参加しなくなっていたこととフミカの迫真の演技で、みんな信じてしまったみたいで……。事実を分かってもらうまではかなり大変でした」

 結局は本来の信頼関係が勝り、みんなの誤解を解くことができたエリコさんと彼。その後の集まりに、フミカさんが顔を出すこともなくなったそうです。

「あとから聞いた話なのですが、フミカは学生時代に彼のことが好きで、彼は何度か告白されていたそうです。そのたびに断っていたため、今回もあまり邪険にできず強く言えなかったと。

 フミカにしてみれば、自分が振られた後に付き合いはじめた私が疎ましかったうえ、就職しても続いていたことが気に入らなかったんでしょうね。さらに、キレイになって再会してアプローチを掛けても、彼は相変わらずなびかないことが余計に腹立たしかったようです」

 色気をもってしてもなお手に入れることができなかった、愛する人の心。その思いが嫉妬に変わったとき、すべてが恨めしくなってしまうのかもしれません。

<TEXT/千葉こころ PHOTO/Sergey Sukhorukov>

千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。




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