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「モテ男」を好きになるとほぼ不幸になる理由

 最近、「パートナーを一人に絞るのではなく分散せよ」という男性向けの恋愛指南が増えているように感じます。とりわけ男性向けモテ指南で今波に乗っている「恋愛工学」などはその典型例です。

 理由としては、「1人しか交際相手がいない男性よりも、複数からアプローチを受けている男性のほうが、女性からモテている良い男だから」というもの。

 実際、ネットを見ていると、それを真に受けて実践している男性たちをよく見かけます。彼らは決して自分がポリアモリー(合意に基づく複数交際)という理由で複数交際しているのではなく、あくまで恋愛を有利に進めるための戦略として分散戦略を行っています。傍から見ていると不誠実かつかなり痛々しいと思いながらも、実際にそれにまんまと騙されている女性がいるのも事実です。

 では、このような不誠実な戦略を取る男性にハマらないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

人が集まるものがよく見えてしまっているだけ



 よく考えて欲しいのですが、これ、単に「野次馬根性」を逆手にとっているだけです。とりわけ日本人は他の国民よりも野次馬気質が強いと言われているように、行列ができているところには更なる行列が生まれます。お店などでも実際の実力差以上に集客力の差が生まれるのはこのためです。そして中には質は低いけれどサクラをうまく用いたサービス提供者が、質の高いサービス提供者を駆逐したということもあるわけです。

 つまり、モテる男が良い男に見えてしまっているだけなんですね。他人からの評価が高いものが良いものと誤認してしまうのは、結局自分に軸がなく、自分の目で男の評価ができないということ。自分で人やモノの真価を見定める能力と自信が無い人ほど、他人の評価をそのまま受け入れてしまいがちです。

 ですので、恋愛に限らない話ですが、他人の評価を丸々鵜呑みにしてしまう傾向の人や、人の目を気にしがちな傾向の人は、彼らの狡猾な戦略にハマってしまう可能性は高いやすいので、注意して欲しいものです。他人の評価は多少の参考にする程度に留めるのであれば良いかもしれませんが、それ以上の価値はないということを忘れずにいましょう。

岡田斗司夫の言う「彼氏三人理論」も信用してはダメ



 なお、中には女性向けに同じように複数交際を提唱する人もいます。たとえば、昨年末から今年の頭にかけて、愛人騒動で世間を騒がせた評論家の岡田斗司夫氏は、『彼氏三人理論』という持論を展開しています。

 ところがこれ、ようするにモテない男性でも女性と交際できるように考え出された理論に過ぎません。彼のインタビューを見れば、はっきりと「3人と交際すれば多少パートナーに求める質も下がるだろう。そうすれば交際に発展しやすい」という発想から来ているのが分かります。確かに理論上3人いれば、一人一人に対するハードルは下がるかもしれません。

 ですが、一般的な傾向としては、男性はパートナーの「量」を追い求めたいという願望が強く、女性はパートナーの「質」を追い求めたいという願望が強いと言われています。なので、女性の多数派は別に3人もパートナーが欲しいと思っているわけではありません。

 にもかかわらず、「パートナーは質さえあれば量は要らない」と思っている多数派の女性の意見を無視しており、昔の彼のようにモテない男性に都合の良い状況を作り出そうとしているだけと言えるでしょう。

 恋愛指南を参考にするは場合は、それが正しいのかをきちんと見極めていただきたいです。何も考えず、絶対に耳を傾けないでくださいね。

百名山・空木岳山頂で『恋愛氷河期』と記念撮影!

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【勝部元気】
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログ『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/)は、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中

恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。




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