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結婚しているのに子供を作れないシビアな現実

1人の女性が産む子供の数は、この20年間、1.5人を下回ったままだ。不況、待機児童、犯罪、いじめ、虐待etc. 子育てをめぐる状況がますます悪化していくなか、「こんな世の中じゃ子育てなんて無理!」と産む前に逃げ出す男女のホンネとは……。

妻が育児休暇を取ると生活できない



子供 それでは、既婚者の場合はどうだろうか。この秋、司法試験に受かった司法修習生の岸康平さん(仮名・28歳)は高校時代から付き合って結婚した妻がいるにもかかわらず、子づくりに躊躇している。将来を約束されたエリートならば、障害などなさそうだが……。

「親の援助がない状況でロースクールに入ったので、生活はカツカツ。勉強で忙しくアルバイトもできないので、収入源は妻の稼ぎのみでした。妻は20代前半の出産を望んでいましたが、育休中に給料は出ないし、そもそも育休をとったことのある社員すら会社に存在しない。仮に出産して育休をとっても、育児休業基本給付金だけでは生活していけません」

 子供の悩みでセックスレスになった時期もあるという岸さん。彼以外にも、司法試験を取り巻く制度的問題に苦しむ人は多い。

「多額の費用がかかるロースクール制度、新司法試験の三振制度、再来年以降はまたどうなるかわからない司法修習の給費制廃止、すべてにおいてリスクが大きすぎます。弁護士になっても、すでに奨学金で何百万と借金を抱えているうえ、このご時世では就職できるかどうかさえわからない。とても子づくりに踏み切ることはできません」

 一方で、秋元舞さん(仮名・28歳・編集者)の夫妻のように「子供は結局他人だから、付き合っていくのが面倒」と考える人もいる。

「もともと、結婚する人も友達も自分で決めればいいと思っていて、血縁関係や仕事上の付き合いに興味がないんです。でも子供って、自分で決められないじゃないですか? 子供は依存性が高いから、生活をコントロールできなくなってしまう。だったら、夫婦で気ままに暮らしたほうがいい」

― 「子供を作るのが怖い」大人たちの悲鳴【3】 ―




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