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【大島薫さんインタビュー】「18歳の時、カノジョは36歳でした」。男性で元AV女優・大島薫さんの“男女観”

 大島薫さんは生粋の男性ですが、元AV“女優”として活動もしていた方です。男女の括りを超えて我が道をいく彼のインタビュー、第1回第2回に続いて、3回目となる今回が最後です。

 ラストはちょっぴり柔らかいネタでお送りしましょう。テーマは「男女観」です。
(聞き手/和久井香菜子)

第1回「女らしさ・男らしさ・自分らしさ」って何?【 男性で元AV女優の大島薫さんに聞く】
第2回 人に何をいわれても腹が立たない“考え方”【男性で元AV女優・大島薫さんに聞く】

大島薫さん

大島薫さん

年上の女性のほうが好きな理由



和久井:自伝的フォトエッセイ『ボクらしく。』に、かなり年上の女性とおつきあいしたお話がありました。例えば『きみはペット』や『きょうは会社休みます。』のように女性向けの作品では「年上の女性に憧れる年下男性」は人気です。

 でも芸能人の結婚などを見ても、現実には男性は年下の女性を選ぶ傾向にありそう。そういう意味で、大島さんのお話はとても好感度が高かったです。

大島:ボクが18歳の頃、彼女は36歳でしたから、年齢倍ですね。でも歳が離れていることとか、相手の見た目は全然気にしなかったです。

 というよりも、ボクは子どもの頃から「早く大人になりたい」「早く大人として成熟したい」という願望がありました。だから年の離れた大人の女性に憧れていたんだと思います。

 それに若かったから、相手の細かい部分まで見えていなかったこともあります。「バーでひとりでお酒を飲んでいるから大人の女性だ」といったように表面的な判断をしていましたし、確固たる自分や確信を持っていたわけでもなかったですしね。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=376094

『ボクらしく。』より

和久井:もともと年上好きだったということでしょうか。

大島:そうですね。どちらかというとボクは、自分より若い女の子と話す方が苦手でした。相手から得るものが少ないと「合わないな」と思ってしまう。

 人との会話って「話をすることで自分の中にある思いや感情を深めるためのもの」と考えていたから、発見がないとイヤだったんですよね。でも最近は、若い子からも得るものはあるなって思うようになりました。

和久井:それはどういう心境の変化でしょう?

大島:なぜその子が未熟なのか」と理由を考えたりして、自分にとって得られるものに変換できるようになってきました。

 昔は、自分にないものを持っている人、知らない場所へ連れて行ってくれる人にしか興味がなかったのですが。

和久井:その気持ちはよくわかります。でも相手から何かを学べるかどうかって、結局は自分の心持ち次第だったりするんですよね。若い頃は自分に知識と刺激を与えてくれる人が好きだったけれど、今は癒やしをくれる人の方がいいな~。

女子会でリアルな姿を見て驚いた



大島:女性は、相手が望む反応を返すのが得意ですよね。「別にこの人によく思われなくてもいい」と思っていても、ぞんざいにはせずに相手の望む反応を返しているようにも感じます。

和久井:確かにそういうところはあるかも。女がもっとも大事にするのは「相手への共感」ですから、その場をうまくしのぐために、周りに合わせて共感しておく、というのはよくやります。だから面と向かって意見をせずに陰口を言う人も多いのかな。

大島薫さん2大島:「そうやって女性は生きてきたんだな」と思うと、ちょっとかわいそうと感じることもあります。男性に比べて女性はコミュニケーションを重んじる生き物だと思うので、その中で培ってきた振る舞いかたなんでしょうね。

 以前、ボクが男性であることを知らない女性たちに呼ばれて女子会に参加したことがありました。男性がまったくいない空間での、女性の声の低さにものすごく驚いたんです。今まで聞いたこともないような声のトーンで、しかもあぐらをかいたりして

「ボクの知ってる女の子の姿じゃない!」と思いました。

和久井:女子校なんてすごいですよ。スカートに下敷きを入れてあおいだり。男の目がないとこうも堕落するのか、というかこうも楽なのかというか。

 逆に、男性に対して今まで聞いたこともない甘ったれた声で話す女友達がいてびっくりしましたが。

大島:スーパーで女性の店員さんにものを尋ねたら冷たくされたのにも驚きました。男性の格好をしているときは優しく接してくれているので、ボクの中では「女性は優しい生き物だ」と思っていたんです。

 自分が女性として見られるようになった途端、同性になった女性の反応が冷たくなって驚きました。でも最近は「女性は同性に対して壁を作らないんだな」とわかってきました。「同性に厳しい」とは違うんだなと。

インタビュー後編「女性にはオゴる?ワリカン?男性で元AV女優・大島薫さんの“男女観”」では、女性の気持ちがわかるのか?、女性とのデートで支払いはどうしているのかなど、大島さんの人との付き合いかたの基本姿勢に触れます。

撮影協力/プチ文壇バー「月に吠える」
http://bar.moonbark.net/
新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り
定休日 : 不定休 ※基本的に年中無休
大島薫さんも1日マスターを務めている

<TEXT/和久井香菜子 PHOTO/難波雄史>

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和久井香菜子
ライター・イラストレーター、少女漫画コンシェルジュ。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。ネットゲーム『養殖中華屋さん』の企画をはじめ、語学テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。街で見かけたおかしな英文から英語を学ぶ「Henglish」主宰。
ボクらしく。 (マイウェイムック)

史上最高にカワイイ男子・大島薫の初フォトエッセイ!
「AV女優」引退後、タレント&執筆活動をメインに再始動した大島薫。
生い立ち、挫折、恋愛などを赤裸々に綴ったエッセイに加え、短編小説も収録。
その上、本人プロデュースによるセルフポートレイトや、 幼少期〜イケてなかった中学時代〜イケメン高校時代、 女装を始めたばかりの初々しい写真なども初公開!
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