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ドラマより怖い…ボスママに立ち向かったママ友の悲劇

 トラブルの温床になりつつある「ママ友」。ネットやドラマではよく、タンカを切って撃退する話が受けていますが現実はそんなに甘くない。そんな場面に出くわした真紀さん(仮名)に話を聞きました。

典型的な悪者・ボスママAの登場

ママ友トラブル 真紀さんは子どもが産まれたばかりの頃、地域の育児講座でAさんと知り合いました。その場にいたママ達をまとめ上げグループを作ったAさん。『ドラマから出てきたような典型的ボスママ』と真紀さんが称するように、とにかく自分中心にグループを動かそうとしていたそう。  何もかもグループ全員でやりたがり、誰かが「予定がある」と途中で抜けようものなら、そのママが帰ったあとに自己中心的だと罵る。気の合う人同士が小さなグループを作って遊ぶようになると、不信感を植え付けるように「今日、○○ちゃん達遊んでるみたいだよ」とLINEを入れてくるAさん。  本心では面倒だと思いながらも、真紀さん達は下手に手出しをしないと決めていたそう。「子どもが成長すればママ友の付き合いは変わっていくので、自然消滅を待とうと思ってました」  そんなある日、風向きが変わる事件が。いつもはおとなしいBさんが立ち向かったのです。

Bさんは正義のヒーローになれるか?

 いつものごとくグループ全員が呼び出され、Aさんがおもむろに口を開きます。  「今日はみんなの意見を聞きたくて集まってもらったの。○○ちゃんと○○ちゃんが年末に旅行に行くようなんだけどどう思う? なんでみんなに声かけないの?」  さながら公開裁判の空気にみんなが呆れて静まり返る中、Bさんは「いい加減にしなよ! 子どもじゃないんだから。迷惑なんだよ!」とどなり散らしたそう。 「Aさんはブチ切れて帰って行きました。みんなが『あんなことして大丈夫? Aさん荒れるよ』って言ったらBさんが『いいのいいの、実は近々旦那が転勤になるから引っ越しが決まってるから。最後に絶対言ってやろうって決めてたんだ。何か困ったことあったら私に言って』って。ここまでならネットでよくシェアされている“イイ話”で終わるんですが……」

Aさんの反撃、Bさんの悲劇

 その後も表面上は変わりなく過ごしていたそうですが、何かにつけてこの二人が対立するように。そしてBさんの対応もだんだんとエスカレートしていきます。Aさんをイベントに呼ばなかったり、本人が近くにいてもあからさまに悪口を言うようになってきたそう。 「私たちも見ていてはらはらするし、子ども同士のけんかみたいで、いい気持ちはしてませんでした。AさんもAさんなんですけど、Bさんが調子づいているのは明らかだったので」  そんなある日、地域の子育てイベントがありグループで参加していたところ、Aさんの子どもが他の子を押し倒してしまったのです。 「Aさんは子どもにほとんど注意しないので、その時も『ほらー、だめでしょ』みたいな感じだったんですけど、BさんがAさんの子どもに直接『こら! 思い通りにならないからってそんなことしちゃだめ! あなたのママみたいになるよ!』って言っちゃって。Aさんもキレて大喧嘩になりました。さすがに子どもに対して親を否定するような言い方するのはどうなのかと……」  そして悲劇が起きてしまいます。なんとBさんのご主人、転勤のない部署に異動になり、引っ越しはなくなってしまったのです。さらに悲劇だったのはお子さん達が3歳になったとき、AさんとBさんの子どもが同じ幼稚園に入園することになってしまったこと。 「あの時Bさんが子どもに言った一言をAさんが幼稚園のママさん達に言いふらしているようで、Bさんは孤立しているようです。Bさんはすっかり勢いをなくしてしまって、幼稚園の集まりがあったときに全員の前でAさんに謝罪したとか……。  なんとか幼稚園を転園して、小学校は私立に行けないかとAさんから離れる道を模索しているようです。  逆に幼稚園がAさんと別れたママ達は自然とAさんと離れることができてます」  子どもを巻き込んでの大惨事に発展しがちなママ友トラブル。下手に手出しをせず流れにまかせるのが一番の対処法かもしれません。 <TEXT/真山あき PHOTO/Ctermit>
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