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不思議な“感情デトックス”…ヒプノセラピーを受けたらこうなった

 ××セラピーと聞くと「怪しい」「洗脳」と訝るかもしれません。はたまた「私は病んでないし」と嫌悪したり。

 現にヒプノセラピーをインターネットで検索すると、催眠療法に前世療法……、確かに怪しげ? しかしヒプノセラピーで救われたり悩みが解消した人がいるのも事実。

 百聞は一見に如かず、さっそく体験してみました。

ヒプノセラピーってなに?



 ヒプノセラピストは金子智子さん。清楚で物腰やわらかな女性です。

 初めてなのに自分の家で寛いでいるような、かすかにアロマが香る一室でセラピーが開始します。

ヒプノセラピー

セラピーを受けたお部屋

 ヒプノセラピーとは心理療法の一種。催眠状態を利用し、普段は隠されている潜在意識に働きかけ、問題解決や自己成長を促すと言われています。

 人間の意識は、顕在意識と潜在意識のふたつに分かれているのは周知の事実。顕在意識は私達が自覚できる意識で、潜在意識は私達が自覚できない意識のこと。実は潜在意識は顕在意識の9倍もの力を持つと言われ、巷にあふれる願望実現の自己啓発本は潜在意識に特化したものが少なくありません。

 ヒプノセラピーは、顕在意識と潜在意識がらせんのように絡むのを見計らって行われます。わかりやすくいえば、睡眠直前のうたたね時です。

4歳と70歳の自分が浮かんだ



 ソファに横たわり、軽く目をとじると、セラピストの誘導が始まります。

 どこか懐かしい物語の中に入ったような、不思議な感覚。時折、セラピストによる質問が差し挟まれますが、無理に答えなくてOK。あくまで主役は私。自己の旅をどこまでも楽しんでしまいました。

 前世、トラウマ、本質etc.をあれこれ探求しなくても大丈夫。気持ちよく、小舟に乗って波間をただようように、すべてをセラピストにゆだねます。

ヒプノセラピー2 セラピストから、「こちらの世界に戻りましょう」と声がかかるまで、私の感覚としては30分くらいでしたが。なんと、セラピーを受けていた時間は90分! いかに濃密で充実した時間だったかがわかります。

 私自身の体験でいえば、幼少の頃(4才)の自分と老齢になった(70代)の自分に出会いました。

 ヒプノセラピー終了後に、金子智子さんとお話をします。

 ふたりで話していく中で、私の場合、

「幼少の頃はかなりおとなしかった私だけど、先程出会った4才の私は、広い世界観とたぎる情熱を内に秘めている感じだった」→この情熱を現在の仕事に生かし、さらに邁進したいと思いました。

「年齢を重ねることに対し、多大な恐怖心があった」→心のどこかで若くないと価値がないと思っていたのでしょう。しかし出現した70代の私は小奇麗なお婆様。そして彼女の歩んだ人生がすばらしかったのです。おかげで、若さへの執着心が薄れそうでした。

 セラピー前とセラピー後に写真を撮っていただきましたが、セラピー後の表情は清々しく、目もキラキラしていました。

マイナス要素が強く出すぎる時は要注意



 ヒプノセラピーは、今の自分に必要な時間の中の私が出てくるそうです。金子智子さんのクライアントで「セラピー後、ご自身で気づかないうちに禁煙できてしまった」といった男性も。これぞ隠された願望が自然と現れた証拠ではないでしょうか。

 金子智子さんご自身の体験では、初めてのヒプノセラピーで「本能である食欲、睡眠欲、性欲」が戻ったことに感動したそうです。「特に一番強く戻ったのが性欲だった」との発言には私も感銘を受けました。これぞ生きる本能ではありませんか。

 ただひとつ留意していただきたいのが、セラピーを受けるためにはある程度健全な精神が必要だということ。矛盾するようですが、あまりに精神が疲弊しているとマイナス要素を増長する難点があるからです。もっとも、信頼のおけるセラピストであれば、クライアントの精神状態も考慮しセラピーを行ってくださるはずですが。

 2015年も残すところ2か月を切りました。自己というものは自分が考えているよりも広大で深い海みたいなもの。

 2016年を悠々自適に泳ぐために、感情をデトックスし、幸せの指針を見つけてはいかがでしょうか。

取材協力/金子智子さんブログ http://blog.free-heart.info
サイト http://free-heart.info

<TEXT/森美樹>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

●森美樹:1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓
https://twitter.com/morimikixxx




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