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シビアだけど怖くない「エンジェルタロット」のススメ

 こんにちは。占術家のエル・アシュールです。  先日、大型書店の占いコーナーにいき、タロット関係の占い書籍がとても増えていることに驚きました。  一昔前の占いコーナーの売り場を占めていたのは、ほとんどが風水の本。タロットカードは片隅に置かれていただけでした。当時、占星術やタロットの本を購入するのは占いマニアがほとんどでしたが、風水の本は一般の人多く購入されていたからというのがその理由だそうです。  しかし、時代が変わり、人々の直感力が高まり、タロットやオラクルカードのようなツールを使って、無意識や異次元とのコンタクトをする人が増えた今、ニーズも高っているのでしょう。

ときにはネガティブな啓示も必要

エンジェルタロット そこで、今回は、たくさんのタロットの中から、私が愛用しているエンジェルタロットをご紹介します。  このエンジェルタロットは、エンジェルオラクルカードの製作者でお馴染みのドリーン・バーチュー博士が監修したものです。  このエンジェルタロットは彼女が今まで世に送り出してきたエンジェルオラクルカードとは異なります。  エンジェルオラクルカードは44枚から45枚で構成されていて、そのメッセージのほとんどが、愛にあふれているポジティブなものです。  一方、タロットカードは、一般的に大アルカナと呼ばれる22枚のカードと小アルカナと呼ばれる56枚の計78枚のカードで構成されていて、そのカードはさまざまな啓示に富んでいます。中には不安や恐れを感じさせるイラストや象徴があり、ネガティブな暗示や予言をするものもあります。  そのせいか、タロットカードには、「怖い」という印象を持つ方も多くいます。  実際、ドリーン博士の著書にも「クライアントがタロットカードを怖がったため、エンジェルオラクルカードを作った」という記述がありました。  しかし、ポジティブな啓示のカードのみでは、ときに明確なガイダンスを伝えるのが難しい場合もあります。  たとえば、以前、フリーで活動する人から事務所を借りることについての相談を受けた際、具体的かつ現実的な質問で、お金も絡むことでしたので、タロットカードで占ってみたところ、最終結果に、経済面での先行きの不安定さを暗示するカードが出ました。  タロットの結果は、あくまでも占った時点での意識状態で進んだ場合ということですが、そのカードを見て、現状の見通し、目論見のままに進んでも、(事務所の家賃や収入などの)資金繰りに悩むことになりそうだと直感したので、それを伝えました。  質問者は「やっぱり、そうですか。」とだけ、言い、事務所を借りることはしませんでした。  そして、数年後、その仕事以外にも他のアルバイトをしていました。そのとき出たカードには、「目標を見直すことや、別の道に進む可能性」という意味もありました。  もしも、このような質問に対してオラクルカードだけでガイダンスを受け取ろうとした場合、どのようなメッセージがきたでしょうか? 「視点を変えて物事を見つめましょう。」 「焦らずゆっくりと進みましょう。」 「心の平和を第一に考えましょう。」  そんな意味のカードが出たかもしれません。でも、質問者はガイダンスの真意を理解できず、混乱したり、ポジティブに解釈した可能性もあります。  ですので、より現実的かつ具体的な未来を占いたいときにタロットは力になります

タロットカードが怖い人にもオススメ

 そして、このエンジェルタロットは、従来のタロットにある恐れを抱く絵柄、象徴、言葉に対しても考慮されています。 タロットカード そして、付属の小冊子にも「タロットの伝統的な答えを細部まで残す努力を重ねる一方…」とあるように、伝統的なタロットの解釈を継承しつつも、人生を肯定するような言葉や絵が添えられています。 たとえば、一般的に恐怖を抱かせがちなカード、ベスト3の 13.死神(Death) 15.悪魔(Devil) 16.塔(Tower) はそれぞれ、 13.解放(Release)、 15.エゴ(Ego) 16.人生経験(LifeExperience) に置き換えられています。  そして、13.解放(Release)には、元のカードである「死神」の「ある局面や状況の終わり」という古典的な意味もありつつ「スピリチュアルな変容」という解釈が加えられ、「あなたは”成長して体に合わなくなった服”を脱ぐ時が来たのです」というポジティブな表現が付け加えられています。  その解釈の違いは従来のタロット愛好家にとっては、不満となりえる部分もありますが、“エンジェルオラクルカードよりもっと突っ込んだ啓示やアドバイスを受け取りたい。けれども、タロットカードを使うのは怖い”という方にはとてもオススメのカードです。 <TEXT/エル・アシュール>
エル・アシュール
占術研究家、神秘学研究家。日本占星学会主任講師。ACC認定エンジェリックチャネラー(R)。1998年より占術家としての活動を開始。雑誌やWeb等各種メディアで占い記事の執筆、ケータイ3キャリア公式占いサイト『宿縁の絆』『天使の預言』の監修を行う一方、 占星術やエンジェルオラクルカードの講座、ライフパーパスリーディング、エンジェル・リーディングなどの個人鑑定も行う。著書に『エンジェルカード・レッスン』(鉄人社)『ギリシア神話守護神占い』(青春出版社)、監修本に『奥様は魔女超シアワセ恋愛魔法BOOK』『スターウォーズ24キャラ占い』(講談社)がある。公式HP Angelic Guidance~天使の導き~ http://synastryhouse.com
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