「そば打ち」体験は、初めてでも美味しくできちゃった
「得意料理は手打ちそばです!」
なんて隠し技を持っていたらかっこいいかも。
時は師走、大晦日は自分で打ったそばで締めくくるのもオツなものであります。
食べるの大好きコンビ、森と尾山が初の料理体験。行ってきたのは、こちら。
『江戸東京そばの会 手打ちそば体験教室』
まず、師匠が一通り見本としてやってくださいます(所要時間約30分)。
材料は粉と水のみ。ザ・シンプル。小麦粉:そば粉=2:8の二八そばです。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=424165
そば打ちの手順はこんな感じ。
(1)水回し
(2)練り
(3)括り
(4)丸だし
(5)角だし
(6)幅だし
(7)仕上げのし
(8)たたみ
(9)切り
(10)茹で
(1)~(9)は皆さん、おそば屋さんのそば職人のライブプレイで見たことがあるかもしれません。
一番大変なのが(2)練り、(3)括り。これはかなり地味で地道な作業ですが、意外に力を要します。冗談抜きで、そば打ちダイエットという本を出版したらいいのでは? と思うほどです。
(4)丸出し、(5)角だし、(6)幅だし。これらは固体化したそばを丸→四角→幅を広げていく、というもの。綿棒を器用に使っていくのですが、こちらも微妙な力加減が必要です。この時点で額に汗がにじみます。
でも、だんだんとマイそばが出来上がってきて、ワクワクもひとしおなのです。
そして、そば形成のメインイベント、(9)切り。細~く細~く切っていく工程です。
絶対にそばじゃなくうどんとかきしめんになるよな~、と体験する前からあきらめていました。しかし、師匠にコツをおしえていただくと、素人ながらも細く素敵に仕上がるのです。ひたすら無になり、心静かに、一定のリズムを保ち切る、切る、切る。
ダイエットも精神統一もできてしまう、さらにそばもできてしまう、一石三鳥のそば打ち体験。
次は、お待ちかねの試食タイムです。
打ちたて、茹でたてのそばのおいしいこと。しかも世界でただひとつのマイそば。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=424169
正直、そばという武骨なメニューは森の料理チャートにランクインしていなかったのですが。
「今まで圏外扱いしててごめんよ。今日のそばは間違いなく第一位だよ」
彗星のごとく躍り出たそば。今まですぐそばにいて良さに気づかなかった幼なじみがいきなり恋愛対象になったような、そんな気分です。
しみじみとそばを噛みしめながら、そば愛あふれるスタッフから聞くそばトークもまた楽しいのです。
試食は一食分、他四食分のそばは、そばつゆ付きでお持ち帰りできます。
<江戸東京そばの会>
体験教室 水曜日~日曜日(木曜日のみ12時~)
11時~、15時~(所要時間約2時間30分)
料金 3240円
お問合せ 03-3696-5351
http://www.edotokyosoba.com/
女度向上指数 ★★★★☆(星4つ)
師匠を筆頭にスタッフも懇切丁寧におしえてくださいます。料理初心者でもまったく問題はありません。粉と水が変化していくのは単純におもしろいし、何よりも打ちたてのそばは極上の味わいなのです。
試食(1食分)+お持ち帰り(4食分)、これで3240円は安い!
しかしそば打ち専用の道具が必要なことと掃除が大変なことを考慮すると、自宅で挑戦するのは難しそう。
<TEXT/森美樹 ILLUSTRATION/尾山奈央>
もりおやま http://morioyama.com/
●森美樹:1970年生まれ。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓
https://twitter.com/morimikixxx
●尾山奈央:1980年生まれ。脚本家、エッセイスト。著書に『1年で20キロやせた私が見つけた月1断食ダイエット』(泰文堂)
http://oyamanao.com/






