知ってた?おいしい「りんご」の見分け方3つ【りんご農家直伝】
木枯らし吹きすさぶ冬、皆さんいかがお過ごしでしょうか。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と申します。元気なときからりんご、風邪を引いたらりんご、とにかくりんごで健康を保ちましょう。
しかし巷では「買ってみたらカスカスでおいしくなかった!」なんて失敗もあります。ここでは、りんご農家の人に聞いた「おいしいりんごの選び方」をご紹介しましょう。これでもうりんご選びで失敗しませんよ!
「いぼり」とはりんごの表面のでこぼこのこと。「水分が抜けて鮮度が落ちているのかな」と思いがちですが、これは完熟のシルシ。表面がつるりとしているりんごよりも、糖度が高いのです。
ツルが生えている部分が、ぱっくりと割れているりんごがあります。傷かと思ってつい避けてしまいがちですが、実はこれもしっかり熟している証拠。ツル割れを直そうとして、りんごは必死に甘くなるのだそうです。
この「ツル割れ」を切ってみたのがコレ。しまった身に蜜がたっぷりでおいしかったー!
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=429277
今回、撮影のために果物屋さんで探してみましたが、「いぼり」も数少なく、「ツル割れ」に至っては2軒100個ほどのうち1個しか見つかりませんでした。見つけたらラッキーです!
りんごの表面のベタベタツヤツヤは、ワックスや農薬などではなく、りんご自身が出している保湿成分。食べても問題ありません。よりツヤツヤのものの方が熟していて美味しいんです。
ちなみに、りんごの農薬は、かけてから30日経つと残留分はゼロになるそう。りんごの収穫は品種によっても異なりますが、農薬を最後にかけるのは8月~9月とのこと。これから食べるりんごは、安心して皮ごといただけます。
最後に余談ですが……。りんごの実には「男りんご」と「女りんご」があるそうです。男りんごのほうが平面的な形をしていて固くて酸っぱいんだそう。
そして男りんごは男枝から、女りんごは女枝から成るのだとか。男枝はピーンとそそり立っていて(いやん♪)、これに傷をつけると、柔らかくしなる女枝になって、女りんごをつけるようになるんですって。これをおかま枝と言うとか、言わないとか……?
ちなみにりんごの木は、バラ科です。
少しお利口になったところで、おいしいりんごをどうぞ!
<TEXT/和久井香菜子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

1.「いぼり」があるりんごを選ぼう!
2.「ツル割れ」しているものは甘い!

3.表面がツヤツヤしているものを!
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表