＜元SDN48・なちゅ【22kgヤセへの道】11話＞ 　身長162cm・体重74kg・体脂肪50％まで激太りした私なちゅは、昨年の6月に人生最後のダイエットを決意！22kgの減量に成功しました。 　なちゅは太ってることが嫌で、高校のとき自殺未遂をした事があります。母は私がデブで悩んでいることに気付いていて、ある日、話があると言った。 「なっちゃん、ココに行ってみない？」。 　見せられたのは某エステのチラシ。 「お母さんの貯金なっちゃんにあげるから。コレで痩せられたらいいね。」 「うん。」 　ありがとうとも言わずに私はそのエステに通うことにしました。お母さんはダスキンで数年間アルバイトして貯めた30万円を私に使ってくれたそうです。 　エステのカウンセリングで、私はデブで死にたいと話して、担当のお姉さんの「絶対痩せられます」に感動しました。その“話をした”ことで満足して終わってたかも。 　実際に施術が始まったら、リンパマッサージがめちゃくちゃ痛い。すぐに心が折れて行きたくなくなりました。サウナマシンに入りながら涙を流し、マッサージの痛みに耐えてイライラ。「悲劇のヒロイン」になりやすいネガティブ豚の私は、「私ってなんて可哀想なの、こんなに頑張ってるのに」なんて勝手に傷心してました。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=459779 　最初は順調に落ちたように見えた体重も、しばらくすると停滞期に。 　私がある意味凄いのが、痩せたいのに絶対食べるのをやめないことですね（笑）。っていうか極端なんです。レタスしか食べないで数日間過ごして、数字を見て「痩せた！」って思ったら、一生それがキープされると思ってしまう。 　また大好きな唐揚げとお菓子をストレスでパクついて、一瞬でデブに逆戻り。 　30万円のエステのチケットはすぐになくなり、怠惰な私は楽して痩せようと、食べてリバウンドしてはチケットを母親にせがむようになりました。チケットの追加追加で2、3年。母親が毎回悩み抜いて託してくれたエステ代、総額500万円以上。金額を知ったのはもうエステに通えなくなってからでした。 　まとめてチケットを買った方が1回の値段が安くなるので、30回分とか買います。最後はまだ行けるチケットが残ってたのにエステのマッサージ痛くて嫌で、サウナの発汗がデブには苦しくて。おっくうになっていつの間にか行かなくなりました。自分でお金を払っていない高校生の私はその有り難さにも気づかず「私ってなんて可哀想」とエステで少し痩せて、また食べてを繰り返していたんです。 　一回何万円のチケットだったんだろう？　今考えると「このゆとりクソガキ！ そのチケット今の私にくれ！ もったいない！」状態。若い頃の私…無敵に怠惰でネガティブ過ぎる。 　今は電車のお金がもったいなくて1駅分歩いたり、1円安くするためにスーパー変えたり必死なのに。若い頃の自分にガンガンガン引きです。甘やかしてくれた両親に本当に感謝ですね。 　きっと自分の貯金を全部つぎこんだ母親は、私に「エステ行かないの？」って言いたかったはずなのに、あの時は何もとがめませんでした。私を責めたらまた落ち込んで泣くから？ 怒鳴るから？ 自殺未遂するから？ 　私はお母さんが頑張って貯めたお金を無駄にしました。もうお金ないです。痩せた今、この体で働いて（Hな意味ではありません）、お仕事毎日全力で頑張って返したい。私こそ「デブの極み乙女」だわ。デブ議員は辞職します！ はぁっ。 　そう、次回からいよいよ六本木のドSマッチョパーソナルCLOVERジムでどうやって痩せたかって話。 　おーこわっ。レッツブー！ ＜TEXT／なちゅ　ILLUSTRATION／志真うた＞※この連載は毎週水曜に配信予定です ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【なちゅ】 1984年大阪生まれ。’09～’12年、アイドルグループ「SDN48」に所属。現在はタレント活動のほか、書道師範を活かして「ボディ書道」を広めている。2015年6～11月の4ケ月で22kgの減量に成功。 LINE BLOG　http://lineblog.me/nachudesu1223/ 【志真うた】 芸人、イラストレーター、歴史恋愛研究家、温泉ソムリエ。http://shima-uta.com/