「新築マンションは絶対買うな」不動産業者がバラす怖いカラクリ
やっとの思いで購入した新居があなたをどん底につき落とす。そんな悪夢のような展開、実は他人事ではないんです。
「家選びは人生の幸福度を大きく左右するターニングポイント。ここで誤った選択をしてしまうと、取り返しのつかないことになります。特に新築マンションを購入してしまうと、間違いなくロクなことになりません」と警告するのは、不動産コンサルタントの城戸輝哉さん。
近著『不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ』でも、新築マンション購入の危険性を明らかにしている城戸さんにその理由を尋ねました。(以下は城戸さんの話)
本来、住まいは自分がどういう毎日を送りたいかを考え、それを実現できるよう設計したり、内装を考えたりするべきです。でも、新築マンションって、実はとても自由度が低い。
確かに「今、購入を決めていただくと、お好きな間取りに変更できます」「お好みの色を選べます」といって、まるでオーダーメイドのような売り方をするマンションもありますが、あれはただのまやかしです。せいぜい2、3パターンほどの候補から間取りを選ぶことや、壁紙の色を限られたカラーバリエーションから選んだところで何の意味があるのでしょうか?
完全に業者にコントロールされているだけで、その実態はオーダーメイドどころか、セミオーダーともいえないようなシロモノです。この程度の自由度だけで満足してしまうことほどバカなことはありません。
もし、機会があれば、業者側が用意している内装の選択肢以外の要望を、営業マンにぶつけてみてください。「それはできません」ときっぱり断られるか、法外な追加料金を請求されるかどちらかになると思います。ただでさえ、値段が高い新築マンション。そのうえ追加でお金がかかるなんてありえませんよね?
それであれば、中古マンションを買って、リノベーションをしたほうが圧倒的にリーズナブルに自分らしい住まいをつくることができますよ。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=467268
※写真出典:http://suma-saga.com/case/
新築マンションのメリットは、単純に新品の状態で住めるという気持ち的なものと、耐震性能などのスペックが最新であることによる安心感。その2点くらいです。実はそれが問題にならないほど大きなデメリットとして、資産価値の目減りの早さが挙げられます。
新築物件には“新築プレミアム”というものがあり、必ず購入後すぐに、価値が20~30%も目減りします。そして、10~20年かけて新築時の5~6割ほどの価格に落ち着くように下がっていくのが平均的な推移で、値下がり幅が大きいほど、残りのローンよりも売却可能価格が低くなるというリスクが高まります。
もし、転職や失業などでローンの支払いが厳しくなったとしても、残債が売却可能価格を上回るため、売りたくても売れない状況ができてしまいます。貸すにしても、ご自身のローン返済に管理費、修繕積立金、さらには固定資産税の分までカバーしてくれる額で貸すには簡単なことではありません。
この「売れない、貸せない」という状態ほど恐ろしいことはありません。せっかく買った家に縛り付けられてしまうと、あなたの人生の選択肢を大きく狭めてしまいます。先々のことまで十分考えずに買ってしまったマンションを手放せないがために、仕事や結婚のチャンスを逃すことだって十分ありえます。
特に、新築でタワーマンションを買うのは最悪の選択です、その理由を続編でバラしましょう。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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【城戸輝哉氏】
建築・リノベーションプロデューサー、不動産コンサルタント。自身がCEOを務める「スマサガ不動産」が「営業マン不在・物件広告なし」という業界の常識を覆すスタイルを確立し、口コミとホームページのメッセージだけでクライアントが集まる住まい探しとリノベーションの専門家集団として大きな注目を集める。初の著書となる『不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ』が好評発売中。
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