新築タワーマンションは、人生最悪の買い物です【不動産業者がバラす】
「新築マンションを買うな」と断言するのは、『不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ』の著者である不動産コンサルタントの城戸輝哉さん。なかでも、昨今流行りのタワーマンションを買うと、ロクなことにならないというのです。(以下は城戸さんの話)
タワーマンションなど最近の新築マンションでは、スポーツジムやスパ、パーティスペースのような共用施設の豪華さをアピールしていることがあります。あと、最近ではコンシェルジュサービスなども多いですよね。
でも、この施設やサービスは誰が維持していくかまで、ちゃんと考えたことはありますか? 不動産会社は売ったらそれまでで、あとは購入者である自分たちがその責任を負うことになります。
バカみたいに高い物件価格を最初に払うだけでなく、所有し続ける限り、管理費というかたちでいつまでもそのための負担をし続けることになるんです。そこまでして、本当にマンション内にジムが必要なのでしょうか。
そのうち、運営が苦しくなってくると、「あの設備は、どうせ使っていないのだから閉じよう」という話が出てくるのはお決まりのパターンですが、閉鎖するにもたくさんいる所有者の同意が必要で、実現するのはとても大変です。
そして、タワーマンションの最大のデメリットは、とにかく維持管理に非常にお金がかかるという点。新築のときは安く設定されている修繕積立金ですが、5年、10年もたてば3倍以上に膨れ上がります。
同じ大規模修繕にしても、普通のマンションでは使わないような高層階用のゴンドラを使うなど、何をするにしても特別仕様になるため、メンテナンスにすごくお金がかかってしまいます。
豪華な新築マンションの維持コストの高さは、絶対に甘く見てはいけません。最悪の場合、維持コストの支払いだけでいっぱいいっぱいになり、ローン返済どころではなくなることもありえるのです。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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【城戸輝哉氏】
建築・リノベーションプロデューサー、不動産コンサルタント。自身がCEOを務める「スマサガ不動産」が「営業マン不在・物件広告なし」という業界の常識を覆すスタイルを確立し、口コミとホームページのメッセージだけでクライアントが集まる住まい探しとリノベーションの専門家集団として大きな注目を集める。初の著書となる『不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ』が好評発売中。
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