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真夏のサンタに13人のお化け【海外のクリスマス事情】

 肌寒くなるこの季節。街にはイルミネーションが灯りはじめ、クリスマスはどんな素敵な一日をすごそうかとワクワクしている人は多いことでしょう。

 とはいえ、もともとクリスマスというのは外国から来た行事。そう、キリスト教徒の厳粛なる祭日なのです。アメリカやヨーロッパ諸国では七面鳥やケーキで家族と過ごすことが多いと聞きますが、他の国ではどうなのでしょうか? 調べてみました!

◆天使の格好をした子どもたちが街を行進 (スウェーデン)

クリスマス,スウェーデン

スウェーデン 家族で祝うクリスマス

 スウェーデンのクリスマスでは、たくさんの料理が食卓に並びます。ホットワインやジンジャークッキー、アンチョビ入りのポテトグラタンなど種類も豊富。ビュッフェスタイルにする家庭も多く、料理を楽しみながらイブの日と25日を家の中でゆっくり過ごします。さらにもうひとつ、クリスマスにちなんだ大切な行事が13日に行われる「ルシア祭」。その日は子どもたちが『サンタ・ルチア』を歌いながら学校や近所を訪ね歩きます。

◆13人のサンタが家にやってくる!(アイスランド) 

 アイスランドでは、なんとサンタクロースが13人も居るんです! もともとはアイスランド地方に伝わるお化けが原型だったのですが、キリスト教が伝わった影響でサンタに変化したとのこと。クリスマスの13日前から毎晩ひとりずつサンタが家にやって来て、13人全員がそろった24日にクリスマスを祝うのです。この13日の間に13人のうちの一人が靴の中にプレゼントをしのばせるという伝説があり、子どもたちは窓辺に靴を置いておくそうです。

◆世界の信者が集うクリスマス(パレスチナ)

クリスマス,パレスチナ

パレスチナ ベレツヘムのクリスマス

 様々な宗派があるパレスチナではそれぞれの定める祭日にミサなどを行います。12/24から1/6ごろまでクリスマスを祝う様子が見られます。中でも、ベレツヘムはイエス・キリスト生誕の地。キリスト教で最大の宗派といえるローマカトリック教のクリスマスは日本でもおなじみの12月25日なので、イブの夜にはミサに出席するため世界各国の巡礼者たちがベレツヘムに集います。ただし、お昼はクリスマスパレードなど賑やかな行事もあるそうですよ。

◆世界一長いクリスマス!?(フィリピン)

 アジアで最もカトリック教徒の多いフィリピン。クリスマスシーズンはなんと9月から2月まで! その期間中フィリピンの人たちは度々パーティーを開きます。パーティーではプレゼント交換が定番なので、毎年たくさんのプレゼントを買うのだとか。そんなフィリピンのクリスマスの風物詩は、パロルと呼ばれる飾りつけ。星の形をしたランタンのことで、色や大きさはものによって違いますが、夜になるとライトアップされ街のいたるところで見られます。

◆サンタも汗だく!? 真夏のクリスマス(ブラジル)

クリスマス,ブラジル

ブラジル リオ・グランデ・ド・スル州のクリスマスパレード

 12月のブラジルは夏まっさかり。だけどカトリック教徒が多い国なのでクリスマスも大切な祭日。仕事も学校もお休みになります。移民の国、ブラジルでは血縁者同士のつながりが強く、クリスマスに親戚で集合することも多いようです。ところで、ブラジルのサンタクロースの格好は私達の知っているのと同じ、あの赤い衣装。商店街やデパートには25度を超える気候のなかでも、サンタクロースがやってきます。中の人は大変ですね!

 国それぞれで異なるクリスマス事情。一人で過ごす人も「クリスマスに恋人がいない人は負け組」とかいう最近の風潮に悲しむ必要はないのかもしれません。

 とはいっても、かけがえのない人と過ごすクリスマスは、どんな形式であれ特別な日。サンタさんからのプレゼントを待ちわびた子供時代、友達同士でお菓子を交換した学生時代。筆者にとってもクリスマスの思い出は心あたたまるものです。皆さんは、クリスマスのプレゼントはもう用意しましたか?

<TEXT/松原麻依(清談社) PHOTO/Alexandre Fagundes De Fagundes、Ryan Beiler >




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