あの偉人も童貞・処女だった。やらずの生涯で何が悪い?
最近では「非モテ」だとか「非リア充」のように便利な言葉もありますが、やはり「童貞」のインパクトにはかないません。はずかしさの度合いが比べものにならないからです。
でもそれだけのことで、「だから俺はダメなんだ」と絶望したり、周りも「童貞とかマジキモいんだけど」などと言ってバカにするのはいかがなものか。歴史に残るあの偉人も、童貞のまま生涯を終えたのだと知れば考えも変わるかもしれません。
そんな意外なエピソードを丹念に調べ尽した“奇書”が発売されました。
『童貞の世界史 セックスをしたことがない偉人達』(著・松原左京&山田昌弘)。
たとえば古代ではイエス・キリスト。近世ではレオナルド・ダ・ビンチやニュートン、哲学者カント。日本からも宮本武蔵や吉田松陰らが登場。さらに処女の偉人としてナイチンゲールやマザー・テレサなども含めると、総勢82人のエピソードが紹介されています。
(ただし、“多くの文献から生涯童貞だった可能性が高い”とする記述も多いのですが)
本書のコンセプトが実にイカしているのです。とかくバカにされがちな、童貞という存在。しかし、そうした浅はかな物の見方を、このように一蹴しています。
<だが、人の才や器は、人体の一局所の特殊な摩擦経験の有無によって決まるものではない。>
(まえがき)
もっとも、生涯ノーセックスの理由はいろいろ。思想的な覚悟から欲を断ったダライ・ラマ五世のような宗教家はアグレッシブな童貞なのでしょうし、単に臆病だったり、自信が持てずにチャンスを逃したアダム・スミスやカントなどは、非モテに近いディフェンシブな態度と言えるでしょう。

宮本武蔵も? ナイチンゲールも?
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『童貞の世界史: セックスをした事がない偉人達』 非モテでも・異性に興味無くても・子孫を残さなかったとしても歴史に名前を残す事は可能だ。童貞だけでなく処女も含め肉体経験を得ないまま死去した歴史上の有名人82人を取り上げる。 ![]() |