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ポケモンGO「歩きスマホ急増」を一番怖がってる意外な人たち

逆に怒られることも…

「ぶつかったあとに、ムッとした顔をされることがあるんです。こちらは止まって待っていたのに、『私が悪いのかな?』という気になってしまう。突進してきてぶつかって、私に気付いた途端『なんでこんなところにいるんだ?』っていう顔をされるんです。驚いて『すみません!』と言う人もいるので、その対応の差は歴然です」(40代・女性) 「以前、かなり強面の男性とぶつかってしまった時は、かなり怒られてさすがに怖かったです」(20代・女性) 「車いす対ナマの人間だと、ぶつかって痛いのは相手なので、街を歩くときは、こちらもかなり神経を使うんですが……。それでも避けらなくて終いに怒られたときは、さすがに怒りたくなっちゃいます」(10代・女性)  それは怒っていいと思います!

2020年のパラリンピックに向けて

 20年ほど前まで、公共機関でベビーカーの使用はできませんでした。乗り入れるときに、折りたたまなければいけなかったんです。しかし利用者からの声により、現在ではそのまま乗り入れることが出来るようになりました。いまでは、ベビーカーの利用をとがめる人などいないでしょう。同じように私たちは、これから先、車いすユーザーがどんどん外に出て活動できる社会を作って行かなければいけません。  視力が悪い人が矯正器具を使うのと同じように、歩行が困難な人が車いすを使うのは当たり前の権利です。  なにより、2020年にはパラリンピックが来ます。その時には、何万人もの車いすユーザーが日本にやってくるでしょう。このままでは、どれだけの混乱が起きるか想像もできません。世界中からやってくる方々に「もう二度とあんな国には行かない」と評価されてしまったら、東京開催の意味がありません。あらゆる人に「日本はいい国だった」と思って欲しいものです。  誰もが住みやすい社会のための、ほんの少しの気遣いを考えていきませんか。 <TEXT/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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