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いまから準備!遺産相続の前にすべきこと

「遺産相続」の話なんて、当分先のこと。そもそも、実家に資産なんてないし……と思っている人は、考えを改めた方がいい。特にアラフォーぐらいの年齢の人は、親がまだ元気で頭がハッキリしているいまこそ、その下準備を始めるのにいいタイミングかもしれない。 遺産相続 家族間での金銭トラブルの中でも一番厄介なのが遺産相続だ。実際にはどんな事態になると揉め事に発展しやすいのか、トラブルの実例を税理士の落合孝裕氏に直撃した。

親との同居が不利になるケースも

一番問題が起きやすいのは、二次相続で遺言書がない親の財産を子供たちが相続するケース。二次相続とは、後に残された親が死亡した時の相続のことです。それぞれの子供には等分に相続権がありますが、『親と同居して面倒見た』など生前の親との関わり方が違うと法定相続分では納得できない人も出てきます。で、『誰がいくらもらうか』と各々が権利を主張し、泥沼化することが多いです」  親の面倒を見た人ほど多くの財産を求めるのは当然だが、同居した人が相続で不利になるケースも。 「親が亡くなる3年以内に贈与を受けた財産は『相続財産』とみなされます。そのため親から3年以内に金銭的援助を受ける場合、遺産の取り分が減らされることも。生活費や教育費はOKですが、リフォーム代や借金の肩代わりなどは贈与とみなされるのでご注意を」  遺産が現金など分けやすいものならよいが、不動産の場合、さらなる混迷を引き起こすことも。
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人気のタワーマンションにも落とし穴が
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