この間読んだ記事によると、アメリカ人女性の19.3%が過去にレイプ被害に遭った経験があるらしいです(アメリカの疾病管理予防センターの2011年の調査)。
5人に1人がレイプされているって信じられませんが、セカンドレイプ(性犯罪・性暴力の被害者がその後の経過で更なる心理的・社会的ダメージを受けること)やヴィクティム・ブレーミング(被害者に対し、被害の有無や被害者の落ち度を疑い、非難・批判を浴びせること)を警戒し、公になっていない被害がどれだけあるのかわかりにくいから否定も出来ません。
少なくとも、世間一般が思っているほど、女性にとって今の社会は安全ではないのでしょう。
さらに、加害者は全く面識のない者ばかりではなく、あなたの場合のように「まさかこの人が!?」という知人だったりするケースも多いのです。
レイプは誰に対しても身近なところにあります。夫婦や家族間にも。要するに、あなたは選ばれて被害に遭ったわけではないので落ち度はなく、誰にでも起こりうることであるということです。
僕も聞いた時には驚きましたが、
70過ぎのお坊さんが、同じ宗派の60代の尼さんに性的悪戯をしたなんてこともあります。これ、尼さんから直接聞きました。悪いやつはどこの世界にもいます。どこにでも転がっている悪意につまずかないようになんて、どれだけ気を付けていても無理なんです。
これは、自分を含む人というものに対して絶望しろということではなく、あるがままを受け入れるということです。しかたないとあきらめ、そこで戦わず、自分を許し、受け入れ、そしてできるだけ好きになっていく。少しずつ、少しずつ。
悪意につまずいたからって、
あなたの体はよごれていません。もちろん心もけがれていません。そもそも、きれいな体もきれいな心もなく、体にも心にも、きれいとかきたないとかいう概念を持ち込み評価しようとするのがおかしいのです。
セックスには暴力という一面があるのは否定できません。ですが、人が人の温もりを求めるのは素直で自然なことで、それが行為となるとセックスになるという事実もあります。
最近あなたが出会った男性とは、ヤラなくて正解だったって気もします。セックスから離れる時間を経て、それから人と交流をとれるようになってきたら、「しなきゃ」とか「してみたい」とか、その場の雰囲気に流されてとかでするのではなく、愛おしいと思う人に出会えたら、その感情に流されて行動すればいいんです。それまで、
焦らないこと。戦わないこと。あきらめること。必ず、笑顔になることができるようになります。人ってそうゆうものです。
人は自然と比べてちっぽけな存在であり、悪意に傷つけられることもあり、愛おしくも思える。全部ひっくるめて僕は好きです。

森林原人さん
<TEXT/森林原人>
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