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月500時間働いたのに突然倒産!仕事があっても会社は潰れる

 景気がよくなってきたとはいえ、2013年4-9月の倒産件数は5320件。自分の会社、パートナーの会社がヤバいかも!という倒産の予兆は見抜けるのだろうか? 倒産経験者に、そのリアルな体験を聞いてみた。

むちゃな仕事をとってくる社長のワガママで急転落!?



「仕事はあり余るほどあったので、まさか潰れるなんてことは……」

 そう語るのは、現在無職で元SEの青木孝之さん (仮名・29歳)。

 つい最近の昨年末、高卒で10年以上勤めていたシステム開発会社がなんの予告もなしに倒産した。

 社員15人ほどの小さな会社に転機が訪れたのは2年前。社長が業務拡大に合わせて、オンボロだったオフィスを、大企業が軒を連ねる立派なビルに移転させた。しかし、この勝ち気な姿勢が裏目に出ることに……。

「それまでもワンマンでズボラだった社長の営業が、さらにエスカレートしていったんです。技術者のスケジュールを確認もせずに、むちゃな契約を取ったり、納期を勝手に短くしたりと、社員のサービス残業は増える一方でしたね」

 ピーク時では労働時間が月に500時間を超えたと言う青木さん。

 それでも納期に間に合わない案件が続出し、クライアントから「カネ返せ!」と言われることもあったとか。

 そして2か月前、久々の連休明けの社員たちを待っていたのは、紙切れ一枚の倒産通知。

「事前に告知するといろいろと面倒だし、君らに迷惑かけたくなかった」「俺も自己破産だ」などと言い訳をする社長に呆然とするばかりだったと、青木さんは苦笑いした。

「今はほかの社員たちと無償で残務を処理してます。迷惑うんぬんなんてよく言えたモンですよ!」

 倒産当日に渡されたという通知書を見せてもらったが、「貴殿のご健勝と今後のご発展を心より祈念し……」という末文がいかにも白々しい。

 青木さんは、「社長への怒りよりも、残業まみれの日々から解放される安心感のほうが強かったです」と、倒産直後の心境を振り返った。

●【ヤバい予兆】⇒取引先からのお金に関する苦情が増えた

<ILLUSTRATION/Kostyantin Pankin>
― 経験者に聞く「倒産の予兆」【2】 ―




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