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会社のお金で愛人、家の頭金…本当にいたバカ社長

 景気がよくなってきたとはいえ、2013年4-9月の倒産件数は5320件。自分の会社、パートナーの会社がヤバいかも!という倒産の予兆は見抜けるのだろうか? 倒産経験者に、そのリアルな体験を聞いてみた。

2人のワンマン社長に振り回されて、倒産を2度経験



 中小企業の倒産でありがちなのが、ワンマン経営で周囲が社長の暴走を止められなかったというもの。29歳の田中洋介さん(仮名)は、そんな状況を2回も経験した。

 1社目は、30人ほどの社員を抱える不動産会社。業績は良かったが、社長の私生活に問題があった。

「50代の社長が女遊びに熱を上げてしまったんです。フィリピンパブや風俗はもちろん、愛人もいたみたい。自分のお金で遊ぶぶんにはいいんですが、会社のカードに手をつけていたみたいで……」

 しかも、これは田中さんが入社する前から社員にとって周知の事実だった。社長の権力が強すぎて、誰も意見できなかったのだ。

「でも、1か月で200万円とか使うようになったので、とうとう経理が『このままでは倒産します』と忠告したんです。それでも、社長は『その程度すぐに稼げるから』と聞く耳持たずでした」

 結果、この企業は倒産。田中さんはオーガニック商品を扱う食品会社へ転職することに。

「営業が僕しかいない小さな会社でしたが、ここでも状況は似たようなものでした」

 この会社では社長が会社のカネ(2000万円)を自宅の頭金に充てていた。結果、銀行からの融資がなくなり、田中さんの給料は入社1年足らずで4割もカットされることに。田中さんはこれを機に退職したが、間もなくこの会社も倒産した。

「20代で2回もこんな経験をするなんて、会社を見る目がないのかな……」(田中さん)

 今も、田中さんは転職を繰り返している。

「ワンマン経営の会社には二度と行きたくないですね」と振り返る田中さん。だが、「就職前に見極めるのは難しい」とも言う。

●【ヤバい予兆】⇒社長に意見できない会社はヤバい

― 経験者に聞く「倒産の予兆」【3】 ―




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