助演男優賞:松田龍平(営業部長 吉良奈津子/フジテレビ)

「営業部長 吉良奈津子」公式ページより http://www.fujitv.co.jp/kiranatsuko/index.html
広告代理店のクリエイティブ局のエース、高木啓介を演じていた松田龍平。高木は吉良奈津子(松嶋菜々子)のかつての後輩で、彼女が産休と育休を取得している間にNo.1に鎮座したという役どころだ。何かと文句をつけながらも、最終的には復職で営業部に飛ばされた奈津子に助けられて、彼もまた彼女をサポートしていく。
いやー、参った。なにが参ったって、画面を通してぐんぐん伝わってくる松田龍平の“普通っぽさ”爆発の演技だ。彼が独特の世界観を持っていて、超がつくほどマイペースであることは各所で知られている事実。どんな大物俳優も舌を巻くという松田ワールドが滲み出ていて「ああ、この人どこに行ってもこのまんまなのだな……」と。なのに、普通さもちゃんとあって役に説得力があるところがスゴい。
おそらく彼は「クリエイティブに所属している独身男性」という役だけをポンと与えられて、そこに松田龍平を当てはめているだけ。役作りなんてとんでもない、そのままの自分で行く。今回も最終回までほぼ表情も声色も変えずに、ひょうひょうと演じていた。
番宣で「とんねるずのみなさんのおかげでした/フジテレビ」に出演したときに100万円の牛肉を自腹で買わされていたけれど、そのときも同じくいつものまま。高木啓介を演じる松田龍平と大差がないから、またスゴい。
なかなかドラマではお目にかかれない松田さん。こういう姿を見せられると2年に1回くらいは画面でお会いしたくなってしまう。
<TEXT/スナイパー小林>
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【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。
Twitter:@hisano_kスナイパー小林
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