こんなの見たことない!激レア中華が食べられる東新宿の迷宮
【いわくのグルメ第2回 東新宿・山西亭】
深夜ドラマ『孤独のグルメ』に次ぐグルメ企画でヒット作を大至急作れ! テレ東の現役のプロデューサーが会社から正論ではあるが雑なミッションを受け、番組になりそうな、“孤独”ならぬ“いわく”、つまり人に紹介したく何かがあるグルメを捜し彷徨う記録。
東新宿。昔は鉄道の駅がなく、外国人が多く住むアポケットだったこの街。2000年に大江戸線が開通、現在では副都心線も乗り入れている。
2012年には複合ビル「新宿イーストサイドスクエア」が建設され、ドラクエでおなじみのスクウェアエニックスも社屋を構えるなど少し前とは違った様相を呈している。
私はドラクエの勇者になった気持ちで“食のレベル上げ”をすべくこの街を彷徨い始めた。明治通りを北上し5分ほど歩くと、わりにありがちな赤字に黄色の中華料理屋の看板が目に入った。
何気なく一瞥しそこを通り過ぎようとしたその瞬間、私は看板に印刷されていた料理の写真を見て目を疑った。
これは……蜂の巣? 人間の食べ物なのか?
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=606787
確かに、中華料理では蛙や犬を食すとは聞いていたが、こんなものまで食べるとは。「はぐれメタル」(ドラクエに登場する、メタルスライムの変種)に遭遇したかの気分になった私は、一気にレベルを上げるためすぐさま入店。
「ザッザッザッザッ」という迷宮に降りていく効果音を口ずさみながら、期待と恐怖を抱きつつ地下への階段を下りた私の目に飛び込んできたのは、何の変哲もない中華料理店の姿だった。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=606799
いささか拍子抜けしながら席に陣取ると、私は表で見た、アレを注文する。
「すいません、表の看板に合った蜂の巣一つください!」
「はーい、ヨウミェンカオラオ!」
愛想の良い女性店員が中国語で厨房に向かって叫んだ。人生で初めての蜂の巣。蜂の子は以前、長野で食べたことがあるが、もう二度と口にはするまいと心に誓っている。
店内を見回すと、山西省のものと思われる湖の絵が店内に所狭しと飾られている。
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国の名所の写真が壁一面に。なんだか銭湯にいる気分になってきた……。