この手の距離感の間違いはまだかわいいほうだが、過剰な愛情ゆえにストーカー的な行為に及ぶ女性ファンも……。企画女優として300本近い作品に出演するBさん(27歳)のケースだ。
「例えば私がSMモノに出たときは、作品内で号泣しているシーンを“本物”と思ってメーカーに怒鳴りこんだ女性ファンもいました(笑)。彼女がDVD即売会に来てくれたときに、
『あれは演技なんだよ。仕事なんだよ』と伝えたら、向こうは号泣しながら
『心身を酷使しすぎだよ、親が泣くよ!』と逆に説教されて(笑)」
Bさんと似せたメイク・服装をしている女性ファンに、町中で突然声を掛けられ記念撮影をせがまれたことも。
心配してくれる女性は、まだ安全圏。過度な憧れに、性欲が交じり暴走することも。企画女優・Cさん(22歳)の女性ファンは、彼女が勤めるデリヘルに来たこともあるとか……。
「わざわざ声色を男っぽくして電話してきて、ホテルに着いたらイベントによく来てた女性でビックリ仰天ですよ。『レズビデオ出演してたし、イケるでしょ?』と言われて、実際お金もらえるから私はしましたけど……。終わり際に相手は感極まって『これで恋人になれる?』とますます勘違いされて。追っかけをすることで、バイセクシュアルに目覚めてしまうファンも少なくないと思います」
行きすぎた行動が迷惑になるのはどの追っかけの世界でも変わらない。どんなに熱狂的であれ、お客さんのひとりという立場を逸脱するのはいかがなものだろうか。
―AV女優を追っかける女性たち【3】―