(1)「お尻」の色を見る
⇒緑色ではなく、黄色のものを!
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スーパーで並んでいると、ついつい軸の付いている「頭部」に気を取られがち。でも、最も簡単に完熟具合をチェックするには、「お尻部分」の色が重要です。
早生ふじで比較すると一目瞭然。緑色の左側は、未完熟。一方、飴色のような黄色の右側こそが、完熟のサインです。
同じ要領で、青りんごは黄色味を帯びたものが完熟しています。
(2)サイズは、「中サイズ」を選ぶ
大きなリンゴを見ると、「おいしそう!」とむやみに期待が高まりますが、実はサクサク柔らかい「大味」に遭遇してしまうリスクが。逆に、徳用などで見かける小ぶりのリンゴは、甘味が乗り切っていないことが多いようで、失敗の可能性が少ないのは、「中サイズ」なんだとか。
また、同じ大きさで重さが違う場合は、重い方を選びましょう。比重が重いのは、熟しているサインでもあります。
それでは最後に、有名なことわざ「1日1個のリンゴで医者いらず」は本当なのか?を簡単に考察してみましょう。
リンゴは様々な研究によって、高血圧予防やアンチエイジングなどに効果があると言われています。そこで、リンゴの生産・消費ともに上位に入る青森県と長野県の2県について、健康レベルの比較をしてみると…。
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【平均寿命】
長野県は、男性・女性共に1位。
一方青森県は、、男性・女性共に最下位の47位。
(厚生労働省H22年都道府県別生命表より)
【心疾患・脳血管疾患による死亡率】
●心疾患による死亡率
長野県⇒男46位、女⇒45位
青森県⇒男1位、女⇒8位
●脳血管疾患による死亡率
長野県⇒男13位、女⇒7位
青森県⇒男2位、女⇒3位
(厚生労働省H22年都道府県別年齢調整死亡率より)
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長野県の超優秀さに対し、青森県は悲しい結果が出ています。そうだ、たしか青森県は運動不足な県としても有名ですし、カップラーメンの消費がナンバーワンでもあるようで…。
ここで言いたいのは、リンゴの健康効果の有無ではなく、どんなにたくさんリンゴを食べたとしても、他のファクター(気候・環境要因・食習慣・運動習慣など)の方が、複合的に強い影響を与えていそうだということ。つまり、「医者いらず」とまではいかないのかも…。
むやみにリンゴを食べまくるより、健康意識を高めながら、ほどよくおいしく楽しむのが良いのではないでしょうか!?
<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>
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【スギ アカツキ】
東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(
http://saqai.com/)も手がけている。