Beauty

コーデが「なんとなくだらしない」人が間違えていること

同じアイテムでも、格上の生地だときちんと見える

 実は、生地には格付けがあって、ウールとシルクが上で、麻は中ぐらい、コットンは下になります。  化学繊維は、ものによっては特殊な繊維など、高価なものもあります。例えばストールで有名なイタリアの名門生地メーカーのファリエロ・サルティ社の生地にはレーヨンが使われていますし、またはシャネルでおなじみのリントン社のツイードなどにも化学繊維が数パーセント入っています。  これらは格が上ですが、言うまでもなく、多くの安価で大量に売られているものについては、格が低くなります。  また、メリヤスやジャージー、ニット素材よりも、布帛のほうが格が上です。ニットのスーツより、布帛のスーツのほうが、カーディガンより布帛のジャケットのほうが、格が上であるということです。
ツイードジャケット

ユニクロのツイードジャケット(7990円+税)。プチプラでもカーディガンよりはキチンとして見えそう

画像:ユニクロオンラインショップ  例えば、パーカーを着るにしても、綿メリヤスでつくられているものではなく、生地をシルクに、そしてシャンタンという織物でつくられたものなら、それで格が上がりますから、きちんとした感じが出ます。  ただし、こちらの方法は、ぱっと見た感じがわかりにくいので、ある程度カジュアルなスタイルが許されている場で、だけれども少しきちんとした感じを出したいときに使うといいでしょう。

許されている「カジュアル」を見直してみる

 確かにもうすでにどこへ行っても多くの人がカジュアルなスタイルをしているので、違和感はないでしょう。けれども、カジュアルなスタイルの人が他人に無言のまま伝えているメッセージは、私は家で着るスタイルのまま外出しています、なぜなら私にとってここはきちんとした場所でないからです、ということです。  そんなふうになりたくないのなら、下着、作業着、スポーツウエアでオフィシャルな場所へ出かけないことです。場違いであるというだけで、おしゃれには見えません。ロケーションとシチュエーション、そして何よりも目的に合ったスタイルを考えましょう。 <TEXT/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【小林直子】 ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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